e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、政治や思想・社会問題に対する勝手な私見を書いてみました。専門家ではありませんが、岡目八目という言葉もある通り、時には本筋を突いていることもあるかも?
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楽 天 の 商 品

-429- 老害
= 今日は画像なし m(_ _)m =
10年ちょっと前にフランスに行った時のこと。フランス駐在の友人が銀行窓口で現金を引き出していると、入口に立っていた若い女性が近づいて何か話しかけている。戻ってきた友人に聞くと、金をせびられていたという。どう見ても見かけは普通の女の人なのでびっくりしたんだが、どうやら特別の事ではなく、良くあることらしい。友人曰く、当時のフランスは老人天国?で職を持った老人がいつまでも職を譲らず、若者が職にありつけないという問題を抱えているとのこと。その歪がこうした若い世代が乞食のような振る舞いをせざるを得ない状況を生んでいたんだそうだ。
翻って、現在の日本。確かに一般の会社のサラリーマンは定年退職があって、60歳に近づくと能力に関係なく例外なく引導を渡される。それで若者の職が増えているかどうかも疑わしいが、少なくとも当時のフランスと同じ轍は踏んでいない。
しかし、最近付き合っているような小企業の場合、70歳過ぎた驚くような高齢の経営者が多いことに気付いた。その経営者は、自分で苦労して立ち上げた(しかし半分はバブルのお陰もある)会社をわがもの顔に牛耳っている。そしてそうした経営者の殆どが、思考に柔軟性が無く画一的な価値観の持ち主。
現在の国内経済の沈滞ムードは、世界同時不況という外因があることは確かだが、一方でかなりがこうした経営者のせいとも思えてくる。
せめてあの人たちが、元気と柔軟性のある人に席を譲ることで国内景気はかなりの確率で活力を取り戻せるのではないかと、昔のフランスの街角の光景を思い出しながら思った。
2010/04/18