2016/12/25 初回アップ

スマホの 充電コネクタ不良の予防
兼 ”簡単着脱化”可能なアダプタ

緒言
スマホを使い始めてみると、充電用のコネクタ(Micro-USB/type-c/iPhone用Lightning)は非常に小さく精密にできているので何年も使い続けたり、規格ハズレの安価なコードを使ったり、ちょっと余分な力を加えたりすると接触が悪くなって充電できなくなってしまうことに気づいた。
私の使い方が特別荒っぽいわけではなく、ネットで検索すると結構こうした不具合の話が引っかかってくるし、スマホ経験の長い人の話でも特にアンドロイド機は2年したら充電できなくなるのが普通だという。私のスマホも購入後1年半ほど経った頃に USBコネクタの挿入時のクリック感がなくなったと思っていたら時々充電ランプが点かないようになった。別のコードに交換したらまた充電できるようになったが、そのうちコードの交換では済まなくなるのは目に見えている。実際、3年ほど我が家で使ってきたタブレット(Asus MemoPad HD-7)は何ともタイミングが良い?ことにこのページを執筆中に Micro-USB端子での充電が出来なくなってしまった。
そこで 充電の度にコネクタを挿抜しなくても済むようなアダプタを探したところ面白いアダプタが目に止まった。ネットの口コミでは不具合情報もチラホラ目についたが、「元」エンジニアとしてはそうした問題を解決したり原因解析すること自体が楽しいので、早速買って試してみた。
いつものお約束で、ここで書いたことは単に私が実験的に試した結果であって、結果の保証はもちろんスマホ本体への思わぬ弊害がないことを保証するものではありません。情報を利用する場合は、利用者自身の適切な判断と責任で行って下さい。また地磁気利用のコンパスやナビアプリは動作に影響を受けると思われます。登山などの場合は使用しないほうがいいかも知れません。

ワイヤレス充電で不良対策

製品名など最新情報はこちら(2019/04 更新)も参照


  1. マグネット式USB/Lightningケーブルアダプタ
  2. マグネット式ケーブルアダプタを選ぶ
  3. 実際の使い勝手
  4. 懸念される点

1.マグネット式USB/Lightning アダプタ

写真 1

マグネット式 USB/Lightningアダプタとは、右の写真のようにスマホ本体の USB/Lightningコネクタの口に専用アダプタを差し込んで、このアダプタの後ろにマグネットでケーブルの先端のコネクタを接続するもので、スマホ本体の USB/Lightningアダプタを充電の度に挿抜しなくても済み、アダプタと後ろのコネクタはメカニカルなハズレ防止ではないので繰り返し挿抜でも摩耗する心配は少ないためスマホ本体のコネクタが消耗・破損して充電できなくなる可能性がなくなって、しかもケーブルをアダプタ背面に近づけただけで吸い付いて接触してくれるのでシニアの人にも格段に充電がし易くなると思われる。
更に、充電だけならアダプタを接続する時に表裏を気にしなくていい「リバーシブル」なので、「Micro-USB端子は小さくてどっちを表にして挿したら良いか分からない」というシニアには一段と優しい設計になっている(iPhoneの Lightningコネクタは元々リバーシブルだが)。
どうも日本市場に出始めたのは最近のようでまだあまり知られていないし、大型店のスマホグッズ売り場を見ても販売されていないが、多分日本などの市場では長期信頼性が確保されればこれからはこれが主流になっていくかもしれないと思わせるほど使い勝手が良くコネクタ接続の心理的負担も少ないオススメのグッズだ。

2.マグネット式アダプタを選ぶ

当たり前だが、少なくともスマホに挿すアダプタは Android用と iPhone用は別物になる。

写真 2

更に、アダプタの後ろからマグネットで接続するコードの方は特段規格化されているわけではないので Android用と iPhone用で共用できるものと出来ないもの、Android用/iPhone用同士でもメーカーによって形状が違うのでメーカー間の互換性はないと思ったほうがいい。(ケーブルとアダプタはセットで、もしくは同じブランドのものを購入する。)
写真2は2種類の異なるブランドの Android用アダプタの比較。上のアダプタは FIRST2SAVVVの2個セットで 1300円強のアダプタ。ケーブルは表裏どちらに挿しても 充電だけでなく USB通信が可能になるが写真の通り若干アダプタの大きさは大きく(厚さはほぼ同じ)接点が2列に並んでいる。個別の接点の面積が直径 0.5mm以下で非常に狭いので、初期は問題ないが使い続けた場合に接触不良が起きないか若干の不安はある。下の方は Zinxの1本のアダプタ+ケーブルのセットが2,000円程度のアダプタ。(それにしては何故かアダプタ・ケーブル共デザイン・色はあまりに似通っている。さすが模造品天国だ。) FIRST2SAVVV のアダプタは中国からの直送と思われ注文から商品到着まで10日ほどかかって、中国郵政のスタンプのある封書便で届いた。
スマホを Android <> iPhone に乗り換えたり、個人あるいは一家で両方持っている場合は、 Android用と iPhone用でケーブルが共用できるものを選んだほうが後々なにかと具合がいい場面があると思う。
私が探した時点で Lightning用と マイクロUSB用を同一ブランドで販売していたのは唯一 Zinxというブランドだけだったが、商品説明のどこにも マグネットケーブルの互換性に関しては記載がなかった。しかし写真で見る限り形状は同じに見えたので Zinx の Lightning コネクタのセットと マイクロUSBのセットを両方購入してマグネットケーブルの互換性を確かめてみた。結果は以下の通り。

本体 / ケーブル側 USB用セット Lightning用セット 使用ACアダプタ
Android機(USBアダプタ) 5.2V/1.35A
iPhone5(Lightningアダプタ) ○ (X*) ○ (X*) 5V/1A
iPhone5(Lightningアダプタ) PCのUSB端子

○: 充電(両面)・通信とも問題なし  △:片側充電可能  ▲:不安定  X:殆ど充電せず
*:ACアダプタは Android用(MemoPad HD-7に付属の 5.2V/1.35A)使用の時

結論として、若干製造バラツキもありそうだがケーブル側は Lightning用/マイクロUSB用 共 共通で、スマホ/タブレット側の充電仕様によって適切な ACアダプタがあるのでそれを使用しないと充電できない。上記表の X印はマグネットケーブルが原因ではなく ACアダプタが不適切だったと思われる。
まぁ普通、アダプタとマグネットケーブルはセットで購入して使うからマグネットケーブルが共用できてもあまりメリットはないと思うかもしれないが、一家の中で iPhoneと アンドロイドを両方使っていたり、私のように 自分はアンドロイドスマホを使用しているが出先の家では iPhoneを使っていたりする場合、共用できると便利な場合もあると思われる。
また Web情報では充電できないとか不安定等という情報もあるが、上記テスト結果からは殆どの場合マグネットケーブルやアダプタ側の問題というより 使用している ACアダプタの適否の問題があると思われるので、もし購入して充電できない場合は ACアダプタを各種交換して確認してみることをお勧めする


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充電端子は2年前後で接触不良になり充電出来なくなる可能性が !

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3.実際の使い勝手

写真 3

マグネットの強さは想像以上で、写真1のようにアダプタ端子単体とケーブルを向かい合わせた時、距離が≒8mm以下になると端子が引っ張られてカチンと吸着する。
また、アダプタの種類にもよって若干の違いはあるが、写真3 のように装着時にアダプタは若干出っ張る(2mm強)。これはマグネットである程度の吸着力を得るために磁性体があまり小さくは出来ないためと思われる。私のように機能性・実用性重視の場合は問題ないが、多くの iPhone ユーザのようにデザイン重視の人には この出っ張り感はちょっと厳しいかもしれない。そう思ってみると、吸着力をロスしないためなのかアダプタのエッジもかなり鋭く iPhone の外観の絶妙なラインとは馴染みづらいかもしれない。
個人的には、接点を押し付けるための吸着力はこんなに要らないのでアダプタの磁性体の厚さを半分くらいにして外観を重視したアダプタが登場してほしいと思う。
また、Zinxのものはケーブルが太いが外皮が編み込みタイプなので冬でも柔らかいが FIRST2SAVVV のものはケーブル外皮がビニル製で若干硬いので狭い中に押し込んで使う場合には注意が必要だと感じた。

4.懸念される点

写真 4

実際に使ってみるとマグネットは意外と強力で、まっすぐ引っ張ったら コネクタのほうが抜けてしまうものもあるくらい吸着力がある。写真3のようにケーブルを持ってスマホを下に向けてぶら下げても通常のスマホなら外れない。勿論振れば落下するので万が一充電中に机から落下させたりすると外れる可能性が高い。外す時は水平方向に折り曲げるようにして外すのがコツ。そうしないとスマホ本体から USBコネクタが抜けてしまう場合もあって本来の目的を果たせない。

写真 5

★ このマグネットの強さで逆に一つ懸念されるのが砂鉄や微細な鉄くずを接続面に吸着してしまった場合だ。砂の中に落とすことはまずないと思うが、ケーブルをカバンに入れて持ち運ぶ場合など端子側は磁石が露出していることになり、鞄の底に微細な鉄屑のような磁性体が転がっていたりすると確実に吸着してしまうだろう。現に右の写真5は私が旅行用バックに入れて持ち運んだ後取り出した時の状態。これはクリップなので中には入らず外側に吸着していたし大きいので難なく取り外せるが、これが1mm程度の微細な鉄屑が凹んだ吸着面に吸着してしまった場合 そんなに簡単には外せない。そうなると接触面に隙間が生じて接点が届かなくなって充電不良が起きるという懸念がある。マグネットはケーブル側に付いており、その部分は周囲のカバーに対して凹んでいるので小さな鉄くずが吸着したら取り除くのはかなり苦労すると思われる。ベッドサイドで使う場合は良いとしても、カバンに入れて持ち歩く人には使わない時に被せるキャップのようなものが必要な気もするが、日本メーカー製ではないのでそうした細かな配慮は期待できそうにない。

★ もう一つの懸念は、マグネットケーブル側の接点の接触圧(=接点を押し込む時の力)だ。シャープペンシルの先でつついてみただけだが、非常に軽いと感じた。機構的に狭いスペースに5本もの接点を並べているので、恐らく縦方向の微細なコイルスプリングを使用せざるを得ないためだろうと思う。しかし機種にもよるがスマホ/タブレットの充電電流は 1A以上に及ぶし、着脱時は通電状態なので接点摩耗が起きる可能性が高い。しかも接触子は接触時に摺動するタイプではなく一方向に押し付ける機構なので一旦皮膜などが出来ると簡単に接触不良になる。初期は金メッキがあるので心配ないが、繰り返し使用した場合 特に満充電前の充電途中(通電中)に外すことが多いような使い方だと意外と早く接触不良が起きるかもしれない。(現時点では あくまで「元」エンジニアのとりこし苦労かも知れませんが: 2019/04追記 2年以上使用した結果ごくたまに充電しないことがある。つなぎ直せば問題ないので LEDの色さえ見ていれば問題はない。 )



・Amazon/楽天での購入に関して
(私もそれほどネット通販を利用しているわけではありませんが、今までに気づいた注意点を少しだけ)
商品によって商品到着が翌日のものもあれば 2週間程度かかる場合もあります。今にも充電できなくなってしまいそうな緊急時など、商品選択には価格以外の条件もよく確認しましょう。
また、商品不良の場合、Amazon /楽天 のクレーム窓口に連絡した上で、窓口の指示に従い不良品を着払いで返送すれば返金が受けられます。業者直接の場合、クレーム窓口への連絡方法が不明瞭・応答なしだったり、日本語が満足に通じなかったりすることもありますが、ネット通販大手の窓口はそうしたことがなく比較的対応がスムースで安心できると感じています。

5.付録

Zinx ブランドの商品に関しては、上記の互換性確認結果の表の通りデザインや実使用含めた商品品質は一応使えるレベルで、ある程度知識があって 充電コネクタが不良になりかかったりしてどうしても USBコネクタの付け外しを避けたいという場合には使えると判断。しかし、最初は空き箱が届いたり、発送連絡が不適切だったりという問題もあったので、そのあたりの若干のリスクは覚悟が必要かも。(2019年の2度めの購入の TOMSMOOブランドは Amazonでは国内発送で問題なし)
FIRST2SAVVV ブランドのものは、2セット 1,350円と安いが、2個のマグネットの強さもかなり違い、片方はコネクタ単体ではケーブルから外せないほどで明らかに強すぎ。私のスマホではマグネットケーブルを外そうと思っても かなりの確率で本体からマイクロUSB端子の方が抜けてしまって、マイクロUSB端子の挿抜を繰り返したくないという目的にはそぐわない。ケーブル側をアダプタから外す時は注意が必要。ケーブルも柔軟性が少ない(硬い)ので実際に狭い枕元や机の上などでは配線が邪魔に感じてしまう。

6.付録2

ここにも書いたとおり、2019年04月に再び家族用にマグネット充電アダプタを購入した。こちらは上記広告ページに有る TOMSMOOというブランドの「ケーブル+充電スタンドセット」の商品。アダプタは MicroーUSB/Type-c/iPhone用の3つが同梱されていて、家族で別機種を使用している場合には具合がいい。 ZINXブランドとアダプタ形状は同じだが磁石の極性が違うようで ZINXブランドのアダプタに TOMSMOOブランドのケーブルは吸着しない。何故か TOMSMOOの充電スタンドは吸着して使えた。
私の最初の購入から2年以上経過して世の中に広まったのか、Amazonでも国内発送になったようで翌々日届いた。万が一の不良などの場合には対応は良さそうだ。

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製品名など最新情報はこちら(2019/04 更新)も参照

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