-2277- WBC |
WBCの開幕中国戦から急に家人が「大谷が見たい」と言い出して(今まで野球の「や」の字も言わなかったのに・・・と言うかTVチャネルが野球中継になると即別チャンネルに切り替えていたのに)、リーグ戦は夕飯時間を早めてまで見るようになったり、準決勝メキシコ戦からは朝食もそこそこに8時前から見る準備をするようになった。私は普段からそれほどスポーツ中継全般を見たいとも思わないし、注目の試合も終わってみたら「0 対 0」のようなこともあるから、後からダイジェストで見ればいいと思っていたし、とりわけ中国戦やチェコ戦などプロ選手からのよりすぐりの Japanに比べればアマチュア並のチームとの勝ちが決まっている中継など普段以上に見たいとも思わないが、悲しいかな!チャンネル選択権はないので付き合ってルールなどの解説をせざるをえない。 まぁ昼のワイドショーなどではしばらく前からウクライナも膠着状態だし、やり玉に上げられるような政治家の不祥事やアルバイト感覚の強盗事件も一段落で他にあまり話題がないのだろう、盛んに時間を割いて「大谷」コールをしていたから、ハーちゃんが乗せられてロクに用語も分からないのに見たくなってしまうのも仕方ないかと諦めて付き合ってきた。 それが今日の決勝アメリカ戦では隣の娘も一緒にしびれるような接戦を観戦していて、栗山監督の絵に書いたような采配やそれに見事応えた選手たちの活躍で終盤になるに連れ盛り上がり、最後に大谷が同僚トラウトを三振に仕留めた瞬間、躍り上がって最大限のボリュームの黄色い声で「ヤッターッすごい、ヤッター」と歓喜の喝采を繰り返した。美容院に行くということでちょうど預かって面倒見ていた 3歳になる次女の孫は、遊んでいたぬいぐるみを抱いたまま、そんな大人たちを不思議そうに見上げてポカンとしているのが好対照だった。 メディアが自作自演で世論を盛り上げて、世論が盛り上がればその周辺で経済がまわり、注目度が増せば今後も CM収入が格段に増えてメディア自身も潤うという図式の見本を見せられたような気がして、これがとりあえずは害のないスポーツで良かったと、思わず女性陣と一緒に一瞬の興奮をしてしまった後の冷めた頭の片隅で思った。 今日の写真は岡谷の家の庭に咲いていた梅の花。東京では桜が満開になったというのに、ここでは梅が満開だ。今年は梅の実が 100個ほどは採れるだろうか? |
2023/03/22 |