かなり旬を過ぎた話だが、書こうと思いつつ忘れていたので今更ながら。
今年は、9月の中秋の名月の日付が放送局や新聞などによって8日と9日に分かれていたようだ。しかも、月が地球の周りの楕円軌道により僅かに地球に近付いて大きく見えるスーパームーンと満月が重なった。で、今年9月の8日(=月齢13.5の十五夜)と9日(=月齢14.5の満月)のずれもあって混乱したらしい。加えて翌月(今月)の満月は月食もあったりしたのでお月さまの話が話題になった。

しかし、ある日時を指定した場合の月齢や朔望(=月の満ち欠け)と言うのはけしてキリのいい整数ではなく小数点の含まれた話で、しかも月の出と入りとでも僅かながら異なることもあり、一般人には理解が難しいらしい。私も時々刻々月の形は変わっているというような概念的な理解はしていたものの、上記リンクのページを見るまでは漠然と十五夜=満月と思っていたりして。(少なくとも我が家でもヨメさんには説明したが理解できたかどうかは?)
とにかく、月は東の空から出た時から西の空に沈むまでの間ずっと同じ形をしているわけではなく、一晩(月の出~入り)で凡そ 0.5夜分だけ月齢が進み、9月の本当のフルムーンという状態は9日の昼間正午近くの一瞬しかなかったということ(正確には日本の明石市と同じ経度の場所の話)。だから8日の月の出の時は(実は雨だったけど)月齢 13.75、月の入り(すでに9日朝)は 14.25、9日の月の出が 14.75、となっていた。つまり日本では9日の真昼間にフルムーンが到来して9日明け方の月の入りと9日夕方の月の出が振り分けでほぼ同じ形をしていたということになる。
じゃぁ、何で正午の月齢13.5日の8日が十五夜なの? 月の満ち欠けの周期は ≒29.5日なんだから、その半分 14.75日で折り返すはずで月齢14.75が出現する9日(満月)の方が15夜じゃないの?という疑問が湧く。幸いにしてヨメさんからはそんなきつい質問は無かったので、後からこっそり調べた。
理由は月の楕円軌道にあり、楕円軌道では天体の運行スピードは公転軌道を円周とする扇型の面積が一定になるように運行するため、公転中心の天体(この場合地球)に近いほど早く遠いほど遅くなるという法則に従っている(ケプラーの法則)。だから、新月を起点として数えると形で言う満月は月齢の13.9日~15.6日の間に出現するけど月の数え方(=陰暦の日付)はあくまで新月を起点とした日追いで付けられているというズレがあることが分かった。
今日の写真は実と後先になってしまうが、フユサンゴの花。花の形だけをみるとイヌホウズキと区分け付かないくらい似ている。