| -727- モノ作り:その3 |
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昨日の日記で開発・設計とミステリーの楽しみ方を無理やり関連付けたが、TVのドラマを見ていると、実際の犯罪捜査もやはり観察力と想像力は欠かせないのかな?などと思ってしまう。 現場の些細な痕跡や、容疑者のふとした一言に気づくかどうかが決め手のような。「相棒」の水谷演じる警部補(役名は忘れた)が、ほんの些細な疑問から見事に事件を解決に導くドラマはその代表だろうか。 製品開発などの試作過程で起きる不具合解析については大体以下のような順序立てになる。まずは観察力で不具合現象から要因に結びつくヒントを探す、気づいた現象が多ければ多いほど要因は絞り込める。更に、可能性のある要因のどれが真の要因かを確かめるために確認実験の方法などを考える。もしこの要因ならこういう条件を与えればこうなるはず、ならなければ、次の要因についても同じような推論を繰り返す。この確認実験の時はアイデア勝負になる。どんな実験をすれば真の要因だけを突き詰められるか。時には一旦棄却した要因を再度俎上にあげて別の角度から確認し直す。行きつ戻りつしながら・・・・というような。 ドラマの刑事も、まずは現場の観察で気になるモノを探し、そこからいろいろな想像を働かせ、想定した幾つかのケース毎に別の場所の証拠や関係者以外の供述を得て真犯人に結びつく糸をたどる。現実にはドラマほどカッコよく事件解決をすることなんてありえないと分かっているが、開発でも個人による得手不得手の違いは甚だしい。確実に真の要因を探り出して対策する人もいれば、いつも間違った対応しかできない人もいる。周りから見れば、解析不可能とも思える不具合対策が見事出来る人もいるんだから、刑事でも神業のような事件解決をしてもおかしくはないと思ってしまう。 しかし、現実のニュースで伝わってくるものは、そうした順当な解決をしたものより、逆のケースのほうが多い。こちらは「ニュースバリュー」というフィルターを介してしまうからなんだろうけど、冤罪などのニュースを聞く度に、ああもう少し観察眼や解析力に優れた捜査官がいれば防げたかもしれない、などと思ってしまう。少なくとも冤罪や重大未解決事件の捜査に、目の前の事象をもう少し疑問符で見ることが出来る捜査関係者がいたら、展開が違った事件は多いはずだ。そして過去の八王子の銃撃事件など、捜査の意図しないところから真犯人が見つかった場合に、警察として当時は何故その真犯人に辿りつけなかったのかの見直しも必要になると思うのだが。少なくとも民間の会社では、重大事故が起きる度にそうした見直しのサイクルが回り、不適格な担当者や管理者は交代し、再発防止策はマニュアル化されることで、技術が高速の進歩を遂げても組織としての成長が追いついていっていると思うんだが。警察・検察という組織は、証拠捏造のようなごく限られた場合だけ、外部に対する申し訳のためだけにしかそうしたサイクルを回さないから、いつも黒星が目立ってしまうのではないか・・・・と岡目八目的考察。 今日の写真は何日か前にアップした桜並木の桜の大木がやはり杞憂した通り撤去されてしまった景色。 |
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2012/11/15 |