| -393- 珍客 |
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昨夜、ちょっと外に出ようとしたら玄関に珍客がいた。田舎にいた時はあまり見かけなかったバッタの仲間? おそらく草むらにいれば保護色で緑色なんだろうけど、アルミフェンスに止まっているのでこんな色をしているのかもしれない。 私の住まいは、マンションの6Fで玄関は北側で、1Fにしか緑はない。恐らく一晩中灯っている明りに騙されて飛んできて、方向を見失い体力が弱ってしまって玄関のアルミの塀につかまったまま休んでいるんだろうが、人間には必要な常夜灯も、虫たちにとっては迷惑な幻惑でしかないのだろう。 そう言えば夏の間、朝起きて階段を下りるときに何度となく蝉が廊下に落ちているのを見た。毎朝2匹ずつくらいひっくり返っていた。中には足先でちょっとつつくと、生き返ったようにジーッと鳴いて飛んで行くものもいるが、多くは力尽きている。あれも、夜の間明かりにつられて飛んできて、止まる木もなく力尽きたんだろ。そんな蝉を見ていて一句浮かんだ句があった。 落ちし蝉 番(つがい)なるかや 朝の風 あまり季節感のない建物に住んでいても、こうした虫たちの来訪を受けると、そうはいっても自然の営みにふと想いが行く。 |
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2009/10/04 |