気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、個人的な思い出や生活、食に関する話題のページです。
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-318- 雨宿り = 今日は画像なし m(_ _)m = | |
今日の夕方、かなり涼しく感じたので運動がてら中央林間まで歩いて買い物に出かけた。 帰り道、中央林間を出るときには明るかった空が、10分ほど歩いてふと気づくと北の方から頭の真上に黒い雲がかかってきた。それでもまだ周りは明るいし、雷鳴も遠いしまだ大丈夫だろうと高をくくって歩いていると、100mも歩かないうちに腕に雨粒が当たり始めた。この時点でも家まで後 5分強のところだったのでまだ大丈夫だろうと思っていると、更に 30mほど歩いたところで急に本格的に降り出した。 ちょうど大きな庇のある空き倉庫の前まで来たところだったので、雨宿りを始めた。1週間ほど前にも、家に帰り着く 100mほど手前で夕立にあって、治りかけの膝を忘れて走ったら折角痛みがなくなっていた左膝がまた少し痛み始めてしまったが、夕立はあっという間に止んだ経験があって、今回も同じかなと楽観していたが、どうしてどうして15分くらいしてからは雷鳴・稲光が凄まじく雨脚はいっそう激しくなってしまった。倉庫の雨樋からは滝のように水が流れ落ち、軒下にいても飛沫でズボンの下の方は濡れてくる。 ヨメさんに車で来てもらうことも考えたが、車を出すだけでずぶ濡れになるほどの雨脚で、開き直って止むまで待つことにした。 4-50分して、やっと雨脚が小雨になったので、もういいかと歩き始めたら後ろから走ってきた男の子に、「すみません」と呼び止められた。何だろうと振り返ると、中学生くらいの男の子が「さっきから困っている様子だったので、これを使ってください」と言ってビニール傘を差しだしてくれている。その時は正直、ありがたいと思うよりも先に、一瞬「えっ」と驚いた。とっさの事なので、とにかくお礼を言ってから、「お返しに上がりますから、どこのお宅か教えていただけますか」と聞いたが、「もうこの傘は要りませんから」と言ったきり、男の子は振り向いて戻り始めた。後ろ姿にもう一度「ありがとうございます」とお礼を言って私も歩き始めたものの、歩きつつ、何と言ったらいいのか、濡れないことの嬉しさよりも、今の時代にこんな事に遭遇できたことの嬉しさや、それでも何とかお礼の方法がないだろうかとか、雨脚を気にしつつ歩き出すタイミングまで考えて傘を持ってきてくれたらしい気遣いを想像したりと、頭の中は全く整理の着かないカオス状態になってしまった。 やっと家に着く頃には、雨もほとんど止んで、エレベータに乗ろうとするとヨメさんが傘を持って迎えにでるところで、状況を話すとヨメさんも「信じられないけど、本当にありがたいね」としばらくその話題が切れなかった。 今になって考えても、あの場面、お礼を言う以外適切な対応はなかったと思うのだが、おそらく一生にそう何度もは経験できないような、貴重で嬉しい経験をさせてもらったことに今も興奮している。 ふと、貸してくれたのが女の子でもないのに(女の子は貸したくとも貸せなかったのだ) 七重八重 花は咲けども山吹の みのひとつだになきぞ悲しき (後拾遺和歌集 中務卿兼明親王)と太田道灌の逸話を思い出したりした心豊かな一日になった。
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2008/08/21 |
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