e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、主に私が読んだ「本」やその内容に関連した記事です。
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-241- 「キリストの遺骸」の続き
= 今日は画像なし m(_ _)m =
一昨日の続き。この本でも、少し触れられているが、パレスチナ(イスラエル)が何故こんなに紛争が多いのか?
その理由は中学校の社会科でもしかしたら習ったのかもしれないが、当然ほとんど覚えてはいない。厳しい自然環境の砂漠で暮らすアラブ人の宗教であるイスラム教は「目には目を」というくらい戒律が厳しく、他者を許さないというのが何となく記憶にあるくらい。
それがこの本に登場する人物であるシャロン・ゴルバン博士(ユダヤ人の女性)とウォリス・アブーフ(アラブ人の男でイスラエル建国で難民となってロシアで対イスラエル情報部員として暮らしている)のことを見ていてなるほどと自分なりの解釈に至った。
それは、数千年前から、まずエジプトが穀物と文明を生み出したのだが、やがて文明はローマが中心となり地中海を越えたところで人工が増加し、ローマでは食物や産物の自給が間に合わずにエジプトに依存せざるを得なかったという。そしてエジプトで生産された食料や必需品がこの地を経由して送られたことから、パレスチナはローマにとっての要衝として何度も征服され、ユダヤ人やこの地のアラブ人は被征服民としての辛酸を昔から味わう運命にあった。
そして、民族の交差点としてのこの地で虐げられた人たちの心のよりどころとして、もともとあったユダヤ教に加えて世界の2大宗教であるキリスト教もイスラム教も必然的に、共に同じエルサレム周辺で発祥した。
やがて、一方のキリスト教はそれを生み出したユダヤ人が征服されたのとは裏腹に、精神的にはローマ、そしてさらにヨーロッパ全域をも征服してしまった。そして最悪のことにお互いの聖地が重なり合ってしまったために、畢竟他者を排除し自分たちの聖地を守るための戦いが常に繰り広げられてきたのだということだろう。
多宗教で曖昧さを許す日本人から見ると、たとえ異民族であったとしても千年以上も同じ地域に住んでいたらいずれ混血して境界が無くなってしまうのではないかと思うのだが、世代を超えた憎悪を生きる糧にしている彼らはなかなかそうはならないらしい。
ただ、今回の衝突は一般のパレスチナ難民の人たちから見ても許しがたく理解しがたいことのようだ(朝日新聞の記事から)。
読み終えて、今度はエジプト関連の本が読みたくなった。「太陽の王ラムセス」を読もうかと書店で手に取ったが、その隣にあった「聖教会最古の秘宝」(ポール・サスマン著)が目に入って、この本もエジプトを舞台の一つにしていることから、まずはこちらからということで買ってきた。
2007/06/17