| -739- 再び地震 |
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昨日夕刻、三陸沖で東北大震災の余震とされる M7.3の地震が起きて、この辺りも結構揺れた。 この地震と、東北大学地震研究所の開設 100周年を捉えて、日経BPがNo.716でも、専門家の学者が、3.11の前々日に起きた M7.3の地震翌日に大地震の可能性は低くなったとコメントしたその翌日にM9.0の巨大地震が起きて「予知なんて思い上がりだった」という反省をしたと書いたが(ソースは朝日新聞)、この日経の記事でも、東北大付属の地震・噴火予知研究観測センターの海野センター長も、同じ M7.3の地震に関連して 3.11大地震当日の直前にTV取材を受けて、「10年以内に70%の確率で発生する巨大地震が迫っている」とコメントしたというが、結果的にはコメントの数時間後に巨大地震が起きたわけで、地震予知における確率予想が如何に無意味・無力かを如実に示している。日経記事冒頭の「地震学の将来を探った」につられて読んだが、東北大地震研 100年の歴史で GPSや水深計などの測定装置を海底に設置してプレートの動きを測定しているからプレートが年間 10cmずつ移動しているのが分かって<地震がわかった>ような気がしていたが、結局は 3.11大地震で地殻が 50mもずれた部分があるなど事後になってのデータが集まっただけのようだ。 この記事を読んであらためて思った。私も開発をしている時には、設計不具合などに際して自分の頭の中でだけ推論を回して、真の原因を追求する前に原因予測をして品質保証部門などに説明して「だからそれほど発生確率は高くないから大丈夫」とつい口走ってしまうことがよくあった。しかし現実は開発者の頭の中より数段冷酷で、生半可な判断はすぐに裏切られた。 とかく専門家と呼ばれる人たちは、判断を求められると「分からない」とは言えず、希望的観測で語る傾向がある。もしその反対<悲観的観測>を述べたら、製品開発では発売時期が限りなく遅延し、地震予知では社会が混乱し 3回もそれが続けば<オオカミ少年>になってしまうだろう。だから確たる根拠もないまま、「近いうちに大地震が起きるかもしれない」等とは言えないという事情はあるものの、少なくとも<予知>に関しては、数時間後か10年後か、はたまた100年後かわからない以上、確率などでごまかさずに「(今のところは)何時起きるかは分からない」と正直に吐露するしか無いと思うのだが。 翌日起きてもそれは 10年以内だ、などという陳腐な理屈をこねくり回されないためにも、予知コメントの中で専門家から「10年後」「確率70%」などという数字が出たら、ぜひ取材記者にはその数字が導き出された計算の根拠を正してもらいたい。毎回確率数値なんてアテにならないことに勘付いていながらその情報を垂れ流しているとしたら、取材記者も同罪と言わざるをえない。 今日の写真は(と言いつつ、数日前の撮影だが)、この辺りでもいよいよ紅葉真っ盛りのモミジ。朝日が紅葉の葉を透かして綺麗だ。今朝は土曜日ということで散歩はサボったが、昨日あたりからの寒さで恐らくこのモミジも大方散ってしまったことだろう。 |
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2012/12/08 |