| -2303- 夏休みの職場見学 |
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極めて個人的な思い出だが、夏休みになった小学生の姿を見ると思い出すことがある。 娘たちが小学生の頃だから 1990年代のはじめの工場勤務時代で もう30年くらい前の話だが、夏休みになった娘たちを日曜日の会社に連れて行ったことがある。製品開発の谷間の日曜日で開発・技術職場には誰もいないことを見越して、ちょっとした仕事があったので娘たちを連れて出社した。入り口の警備室には契約の警備会社の警備員がいたが、「ちょっと子供たちに仕事場を見せたいので」と言ったら通してくれた。技術・開発の大部屋の一角の自分の席を娘達に見せてから、娘たちには近くの窓際の打ち合わせ席に座らせて発売済のカメラを1台ずつ渡して「お父さんは仕事をするから、しばらくここでカメラをいじってなさい。」と言って2時間ほどを過ごした。 なぜそんなことをしたかと言えば、ある時ふと思ったことがきっかけだった。それは、当時会社では家族を招いた夏祭りや運動会といったイベントが行われ、私も 2~3度は家族を連れて参加したことがあった。しかし通常は200時間超/月という今なら即労基所が飛んでくるような考えられないほどの残業の連続で(手取りは通常の2倍以上になったが)、午前様に家に帰ったら子供たちは寝ていて、私が出かける頃に起きてくるため平日はめったに顔を合わせることがなかった。妻からは娘たちが「お父さん、次いつ帰ってくるの?」と聞いてきたとまで言われる始末で、月に1日か2日の休日は疲れて半日ほどを寝ていたため、お父さんの仕事をしている後ろ姿は想像できないだろうし、まして夏祭りをしている会社しか知らなければ「お父さんは楽しいところに行ってお祭りのような楽しいことをしていて、休みは寝てばかりいる」と思われても仕方ない。それではマズイ。仕事をしている姿を見せなくては! と思って、夏休みと製品立ち上げの谷間の完全休業日を見計らって娘たちを連れて行って仕事している姿を見せておこうと考えたのだった。 その後、しばらく後にデジタルカメラの開発で工場を訪れた際に、小学生の集団が社会科の授業の一環で工場見学に来ているところに出くわして、『もしかしたら私のしたことも時代に先駆けていたんだな』と密かに思ったことがある。娘たちが覚えているかどうか定かではないが。 今日の写真は出先で見つけた睡蓮の花。酷暑の中で一服の涼を感じさせてくれる。 |
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2023/08/07 |