e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、政治や思想・社会問題に対する勝手な私見を書いてみました。専門家ではありませんが、岡目八目という言葉もある通り、時には本筋を突いていることもあるかも?
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楽 天 の 商 品

-1364- オウムの日
TVの至る所でやっているように20年前の今日、地下鉄日比谷線でオウム真理教がサリンをまいた。
私はちょうど、その年の4月に長野県の工場から本社に転勤することになり、元住んでいた家の掃除と子供たちの転校手続きのために一人で中央道を運転中だった。韮崎の辺りでラジオのニュースが地下鉄の駅で何かとんでもないことが起きて何十人と言う人が倒れて救助を待っていると言うようなことを報道し始めた。その時は報道側も混乱しており全体像が分かっていなかったし、私ももちろんあれほど大きな事件だとは思わず、そのまま家についてニュースを聞かずに掃除と学校に行って転校手続きをした。
暫く空家になっていた家の掃除をしている最中にクシャミが止まらなくなり、最初はホコリのせいだと思っていたが、その声を窓越しに聞きつけた隣のおばさんから「アハハ、花粉症になったね」と言われたことを覚えている。学校に行って手続きする間も先生の前で鼻水が垂れてきて困った記憶も強烈で、あの日が私の<花粉症自覚記念日>になってしまったことは忘れもしない。
そして帰りの車で再び車でニュースを聞いて何人も死者が出たと聞いてビックリしたが、あの時もまだオウムの仕業とは分かっていなかったと思う。
あれからもう20年も経つんだ。その間、それまで20年近く在籍した事業部を閉そく感に耐えられずに飛び出し夢を描いて新事業に身を投じたが、『無謀だ、会社をつぶす気か』などと非難されつつも幸いにして何とか見返せるだけの実績を上げられた。しかしそうした誹謗を跳ね返して成功させても元々保守的な世界では居心地もより一層悪くなったし、そこも8年ほどで飛び出し新しい会社に移った。そして翌年あの日掃除した家から転居してこのマンション暮らしが始まった。
オウムの地下鉄事件の日になると毎年、こうした一連の事がもはや走馬灯の影絵のように思い出される。

公園の片隅のレンギョウが開花し始めた。まだ花は少ないがサクラが咲くころには木全体が黄色く見えるくらいに満開になると思う。
2015/03/20