e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録です。
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-540- 人間の業・技術屋の業:その2
= 今日は画像なし m(_ _)m =
昨日に続いて・・・・
その2: 一旦起きた事故を何とか最小限の被害で食い止めよう、と誰しも思う。しかし、「最小限」がどれくらいか、どこまでを覚悟するかという点において人は間違いを犯しやすい。
原発と言う被害が計り知れないシステムの事故においてなお、冷徹な分析判断よりも「こうあってほしい」「もしかしたら」「きっと」と、<過大な>期待を抱いて対応を一手一手遅らせる。あるいは真実の周知をためらう。福島原発の問題が報じられてからというもの、経営を視野から追い出せない東電の幹部のコメントはことごとくこの人間の愚かさを露呈していたと思う。
放射性物質が拡散・汚染する前に、<過大な>結末を予測し作業員が現場で出来る作業の対応をしていれば、おそらく結果はもう少しましだったのではないか。水素爆発で建屋や設備機器が損傷する前に、最初から海水注入による冷却を決断し、使用済み核燃料のプールに送水管などの設置をするとか、専門家なら幾つも策が立案できたはずだ。それが、「海水注入したら炉が使えなくなって損害が増える」等と言う経営判断があったように思う。そうこうしている中に、事故に先手を打たれ 1000トン余のプールに、数トンのバケツで水をかけると言う、誰が見てもまさしく「焼け石に水」の策にすら頼らざるを得なくなってきている。
今後送電線を復旧させて電源を確保し冷却系統を再稼働させると言うが、一体あの爆発の後 しかも水をかけた後で冷却系統が正常に動作する確率はどれくらいだろう。
警視庁の放水車が多くの警察官を被ばくの危険にさらしながら敢え無く退散したと言うニュースを聞いて、惑星にロケットを飛ばして回収できるこの科学技術万能の世の中で、僅か数キロ先のプールに水を注入するための無人コントロールの放水車1台も準備できない科学技術のアンバランスに暗澹たる思いが募る。
2011/03/17