| -1560- 自爆テロとアリンコ |
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唐突もないテーマに聞こえるかもしれないが、ベルギーのテロのニュースを聞いて以前からずっと引っかかっていたので文章化しておこうかと。 何年か前に、北大の研究で 働きアリの中にも働かないアリが一定割合で存在し、働かないアリを取り除いたコロニーでは再び同じ割合の働かないアリが発生し、逆もまた同様の結果になるという話を聞いた。それがなぜなのか、種の保存に都合がいいからだとか聞いたような気もするが、多分基本的なところで社会を構成する動物に自然に備わっている仕組みかも知れない。 一方で、私の好きな英国の作家の ケン・フォレットの幾つかの作品を読んだ時に強くしたのが、洋の東西・人種・宗教・時代なども問わず人が集まれば 戦いに人生を捧げたり社会に歪を作っては己の野望を遂げようとする人間があまたいる一方、己の家族親族にとどまらず目にした全ての人に慈愛を注ぐ人も一定割合でいるという想いだった。ISなどの過激派は戦乱の中で虐げられた人たちを集めて新しいテロリストを養成しているらしいが、虐げられた人たち全てがテロリストになるかというとそうではなく、また逆にオサマ・ビンラディンのように裕福な資産家の家に生まれてもテロを仕掛ける側に回る人間もいる。自爆テロの犯人のことを知ると誰しも「どうして? どんな出自だったの? どんな思いでそこまで?」などという疑問を抱くが、おそらくその疑問には個々の答はあっても全てをまとめられる答はないだろう。 あるとしたら、アリの世界と一緒で <一定数の個体が集まると、その中には必ず組織を率いようとする個体、ただそれについていったり他に奉仕する大多数の個体、それを見て安心してサボる個体、そしてほんの僅かだが整然とした集団を嫌い乱そうとする個体が生まれる>ということではないだろうか? もしかしたら、この最後の個体を取り除いた集団からは再び同じような乱そうとする個体が生まれるのかもしれない。そうでないと、一時期の生存条件に適合した集団は他の全ての集団に勝ってしまいその集団しか生き残らないことになるが、「種」を単独のコロニーと捉えないで複数のコロニーの集まり全体と考えると、常勝集団が常に勝ち続けて他を滅ぼすか吸収していって最後にコロニーが一つだけになってしまった場合、新しい感染症など予期しない変化に対してその種そのものが生き残れない可能性が高くなるのではないか? だから、割合は非常に少ないが集団が大きくなりすぎた時にはそれを乱そうとする個体が自然発生する、と考えると<テロもアメリカを始めとした富の先進国一極集中に対する人類という種全体から見た自然発生事象>なのかも知れないと思えてきた。・・・・思いたくはないが。 どれくらい関連しているかわからないが アリにも(正確にはシロアリはゴキブリの仲間らしいが)周囲を道連れにする自爆アリがいるという記事があった。生物の生き残り戦略の深淵には美しさよりも恐ろしさが潜んでいるのかも知れない。 アリではないが、春になった途端ベランダにいたバッタ。1週間くらい前に鉢植えの草の陰にいるのを見つけた。もう大きな体だから卵から孵ったのではなくて冬眠から覚めたのかも知れない。 |
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2016/03/27 |