道具についての感想 その2: メンズシェーバー


ドキュメント履歴: 2003- 3-21 初回アップ

シェーバーのウンチク




  1. 私がシェーバーに拘る理由
  2. 私のヒゲはかなり濃い方で、毎日剃らないと2日目には頬や口の周りなどがかなり黒くなってきて家族から「むさ苦しい」と避難を浴びてしまいます。
    しかも顔の面は神経とは真逆で極めて薄いようで、最近のよく切れるようになった安全剃刀で入浴時に剃っても顔面から血が吹き出してしまい、後もヒリヒリして痛いので電動シェーバーは必須です。
    現役時代は、<品行方正・真面目なサラリーマン>でしたから毎朝髭を剃ってから出かけるので、シェーバーはウィークデーは毎日必ず使う男の道具という意味で重要でした。
    しかも、機能は単純なのに剃り心地や剃り残しの有無、使い勝手や寿命など結構ブランドや機種によって差が大きく、道具好きとしては注目せざるを得ない道具です。
    新製品のレビュー記事は多いのですが、何年も使い続けて最初の切れ味がどれくらい持続するのか? そう言った記事は少ないので、頑張って継続レポートしています。

  3. 最も信頼性のある道具 BRAUNのシェーバー
  4. 今までに使用した製品の中で最も感心したのは まだ1枚刃の頃の BRAUNのシェーバーです。
    最初に使ったのは高校を卒業して間もない頃(30年以上も前!)、兄に勧められて給料の何分の一かをはたいて買ったAC駆動のものでした。金属の刃同士が擦れるので1~2年使うと薄い方の外刃の網の一部が欠けて使えなくなる。でも換え刃がオプションで販売されていて(国産の新品のシェーバーと変わらないくらい結構高かった)交換するとまた買ったときの切れ味が戻ってくるのです。何回か替え刃を交換して、4-5年使ったと思います。それでも故障したわけではないのですが、何となく新しい刃に替えても深ぞりが出来なくなったような気がして、本体ごと形は殆ど同じ国産のモノに買い換えました。
    しかしこちらは1年くらいで故障してしまいました。この故障した国産シェーバーと、その前に使っていたBRAUNのシェーバーをその時に、いつもの通り分解してみました。ここで分かったのは、国産品のムーブメント(振動する駆動部分)の磁性材を保持している部分がプラスチックだったということです。かなりのエネルギーで振動して力を受けるであろう部分が、厚さ2mmくらいの薄いプラスチックでとり巻かれて保持されていたのです。そしてそのプラスチックの部分が、振動の力と材料の違いからくる熱膨張などの力により割れてしまっていたのです。一方の BRAUN製のシェーバーは、外観が殆ど同じであるにもかかわらず、駆動部分は完全に金属製(ダイキャスト)で少々の事では壊れようの無い設計でした。信頼性に対する考え方の違いが隠れたところの設計に現れているな、そう感じました。
    その後はBRAUN製しか使っていませんでしたが、一度も故障したことはありません。いつも5年以上使って切れ味が落ちたような気がして、もういいか、と納得して買い換えています。下の写真のものも、すでに3年くらいは使っていると思いますが、替え刃も交換しないのに切れ味はまだ変わりません。
    BRAUN.JPG

    そして変なところにも感心するんですが、写真の下に写っている最初のシェーバーに付属してきた電源コードです。今では珍しいカールしたコードで使う時は適当な長さに伸びてしまう時も簡単で便利なのですが、その後のシェーバーにはカールしたコードは付属してこなかったので、その後も 1年360日くらい、通算で30年以上このコードだけはずーっと使い続けているにも拘わらず、未だに断線せずに使えています。毎日伸ばしては使い、使っては折り曲げてからケースに入れしているので、相当な屈曲のライフテストをしていることになります。いつ切れるか、切れたらこれも切断してどんな材質を使っているか、内部の断面を見てみたいと思っていますが、未だ切れないので果たせません。PCのAC電源のコードなどは、カバンに入れるためか、1週間に1-2回出し入れするだけなのに、PCの買い替えサイクル(3年くらい)で断線することがよくあります。
    このコードのほかに、上記の写真の収納ケースは、やはり最初のシェーバーに付属してきたケースを、その後もケースなしのちょっと安価なセットを購入して、使い続けています。それが、シェーバーを入れる部分が、何代目のシェーバーでも同じサイズで、未だにぴったりと収まることにも感心しています。もしかして、2枚刃、3枚刃の最新式のモノを買うと違うサイズや形状かもしれません。
    一度だけ2枚刃のシェーバーが発売されたときに切れそうな感じがして買いましたが、BRAUNでありながら替え刃を交換しても最初の切れ味が戻らないような気がしたのと、替え刃の値段くらいで買える1枚刃のシェーバーがあることに気付いてこちらを使い続けています。私は普通よりかなり髯が濃いので少しくらい時間がかかっても、深ぞりが長持ちする1枚刃のシェーバーがお気に入りです。
    いつまでも、1枚刃のシェーバーをなくさないで欲しい、そう願っています。


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