ドキュメント履歴: 2017-3-31 初回アップ
私も小さい頃から、そして腰痛を患ってもずっと畳に布団を敷いて寝ていましたが、十数年前に今のマンションに引っ越した時ベッドに替えました。そして、どんなベッドにしようか考えた末、ベッドは面積も取るし・・・・と思って昼間はたためる省スペースの木製折り畳みベッドを購入し、その上にせんべい布団を敷いて寝るようにしました。
ヒノキのベッドは木の香りもしていいだろうと思ったんですが、香りは半年もしたら感じなくなったのに、布団を敷くと思った以上に折りたたむのが重くあまり厚い布団は適さないことがわかったので、せんべい布団以上は無理と判断しました。そして2-3年このベッドで寝てみて、夜中に腰や背中の痛みや違和感を感じて何度も寝返りを打っていることに気づき、木のスノコにせんべい布団では硬すぎるんだろうと折りたたみ式マットレスを購入して布団の下に敷くようにしました。
この時買ったマットレスは、昔ホテルの柔らかすぎるベッドで寝た時ギックリ腰になった経験から「硬め」のマットレスを選びました。布団の下に硬めのウレタンマットレスでは押してみた感じではあまり役立たないような気もしましたが、肉の殆どついていない私の背中は丁度ベッドの二段スプリングのような感じなのか、朝起きた時それまでよりはかなり楽に感じました。
その後、娘達が嫁に行きベッドが空いたので、今はウレタンマットの代わりに普通のスプリング式マットレスの上に布団を敷いて寝ています。
その後、娘達の新築した家の和室で布団を敷いて寝る機会も増えましたが、やはり布団の厚さによらず現代の畳(もどき)の上に布団だけだと翌朝腰に違和感を感じることが多く、娘達の家でも上述の硬めのウレタンマットレスを購入し、それを敷いて寝るようにしています。
更に、年とともに熟睡時間が短くなってきたので家では TVなどで宣伝しているトゥルースリーパーなる寝具を購入してみました。これは確かに今までの布団やベッドとはかなり違います。今までは「布団が硬い」=「腰や背骨に部分的に力が加わって痛くなる」と思っていましたが、それよりも<体が接している面が少ないとその部分の血流が妨げられて痛くなる> いわば「床ずれ」の初期状態みたいなものと実感しました。
その昔、何かの宣伝で「理想の寝具は水中だ」みたいな話を聞いた記憶があります。ウォーターベッドの宣伝か何かで、人体の比重とほぼ等しい水中では無重力状態と同じで、体が浮くために部分的な圧迫がないと言うような話だったと思います。「浮く」というところまでは行きませんが、かなり体重が分散されるようで明らかに睡眠が妨げられることが少なくなった気がします。
ただし、ウレタンスポンジ系のマットレスには数日の使用では気づかない幾つかの問題がある。
一つは体圧は分散されて硬い布団のように肩や臀部など出っ張った部分が痛くなることはないが、寝返りを打とうとすると沈んだ部分が「はまり込んだ」感じで寝返りが打ちづらいのか朝起きると体が固まった感じになっていた。
次に私の場合最大の問題は、夏の通気性と冬の暖かさ。基本的にウレタン素材は吸湿性がないので、ベッドパッドなど厚めの吸湿性素材を敷くことになると思うが、マットレス側は通気性がないので汗が溜まりやすい。私は問題ないがエアコン嫌いの人には辛いかもしれない。ウレタンは冬は保温性は問題ないと思うが、耐熱性が低いので電気毛布・アンカ・床暖房 などを使うとヘタってしまってクッション性が無くなるという問題がある。
私の場合はエアコンは嫌いではないが、汗っかきだし冬の暖房の方は冷え性だから絶対必要だから安心して電気毛布が使える敷ふとんを探した。
結果、ブレスエアーとかエアウィーヴという化学繊維系のクッションに行き着いた。これらはポリエステルやポリエチレンの繊維が3次元の網状に絡まった素材で、ウレタンよりも耐熱性はある。
素材 | ポリエステル繊維 | ポリエチレン繊維 | ウレタンスポンジ |
代表商品名 | ブレスエアー エアリーキューブ | エアウィーヴ | トゥルースリーパー |
耐熱性 | 70℃以上 電気毛布可 | 50℃ | 40℃ |
通気性 | ◎ | ◎ | △ |
コスト | 中 | 高 | 低 |
その他 | 洗濯可 |
技術屋としてトゥルースリーパーを買う前に気になっていたことがあります。ウレタンマットレスの中には表面に凹凸があったり、その山の部分に反発力の異なる2種類のウレタンを積層したものがありますが、ウレタンスポンジとは言え全面で身体を受けないで、点で支えるということは面積が狭くなる分その点の部分の圧力は高くなるのではないか?と思いました。しかしこうしたマットレスに実際に寝てみると全く杞憂でした。どうやらほんの少しでも身動きするとウレタンスポンジの山がズレて身体の別の部分を支えるのではないか、だから大きく寝返りを打たなくても一点の血流が阻害されることが無いのではないか、という事です。良く寝たきりの場合身体の下側の血流が無くなって背中に床ずれを起こすと言いますが、ほんの少し動いただけで支える点が少しずつ移動すればそんな心配はないのかも知れません。
<熟睡したい? それなら> |
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