e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、政治や思想・社会問題に対する勝手な私見を書いてみました。専門家ではありませんが、岡目八目という言葉もある通り、時には本筋を突いていることもあるかも?
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楽 天 の 商 品

-1484- 反省とは
= 今日は画像なし m(_ _)m =
マンションの基礎工事のデータ改ざん・偽装の件で、工事下請け会社の社長などが会見し「深く反省しお詫び・・・・」と述べている。
メディア各社のこのニュースを聞いていてまたメディア不信に陥った。要は「深くお詫び」はそのまま受け取ってもいいが、「深く反省」は聞き流してはいけないのではないか、という点。
どうも会見に臨んだ記者さんの中には誰もそこを突っ込んだ質問をした人はいなさそう。社長の立場からすれば「深く反省しお詫び申し上げます」はこうした会見の常套句で、とりあえずそう言いつつカメラに向かって頭を下げれば細部の質問は取り巻きの部長や本部長が代わって答えるから・・・・と、この言葉をオウムのように口に出しているきらいもある。
問題は、社長が「反省」と言うなら社長として何をどのように反省しているのか、こんな事態を引き起こしてしまったのは社長と言う立場で果たすべき何が欠けていたと考えているのか、そこを聞かないと「反省」の中身が伝わってこない。今回の場合は、建物の基礎と言う目には見えないが地震等の場合の安全性に係る重要な部分の施工を請け負う会社として、社長から末端社員に至るまで会社全体がそうした認識とそれを全うするためのモラルを持ち、その上でそうした信頼に見合う価値としての売り上げや利益を頂くという意識を持たせていなかったことを反省しなければ本当の「社長の反省」にはならないと思うんだが、おそらくはそんな回答はしないだろう。そこの差がその社長・その会社の真の問題だと思うが。
かつて、直属上司が 会社業績を上げ財務基盤を確固たるものにし、多分ブランド価値も言葉通り一時は上げたものの、その後裏で操作した損失隠しが明らかになって会社の根幹が揺るぎ自身も前科の咎を受けたという身近な事件を経験した立場では、会社トップの謝罪会見の度に「あの社長は何を反省しているんだろう? 社長と言う立場で己の責務の何たるかを知り勇気と英断を持って遂行しなかった事を悔いているのか? 単に今お鉢が回ってきたことの不運を嘆いているだけでは」という冷めた目でしか見ることが出来ない。
2015/10/21