e日記風 独り言

気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、主に私が読んだ「本」やその内容に関連した記事です。
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楽 天 の 商 品

-250- 「カンビュセス王の秘宝」
= 今日は画像なし m(_ _)m =
No.246でも書いた表題の本上下巻を読了した。
私としては、好きな遺跡もふんだんに登場するし、サスペンスとしてもなかなか面白いと思ったが、「カンビュセス王」という名前がイマイチ日本では知られていないこともあり、この本を置いてある本屋は少ない。原題は "The Lost Army of Cambyses" でインパクトがあるが、翻訳でもきっともっと題名を考えたら売れるのではないかと思う。例えば「ピラミッドの記憶」とか「秘宝の蜃気楼」・・・やっぱりダメか?
ストーリーは・・・・・
エジプトの砂漠で古代の軍隊の埋蔵品を発掘して資金とし、もっとも過激なイスラム原理主義を具現化しようとする男と、その原理主義者に因縁を感じながらその企みを阻止しようと、最愛の妻子を心配しつつも危険の中に一人飛び込んでいくエジプト警察の正義感あふれる刑事との息詰まる駆け引き、そしてやがてストーリーは(当然)思わぬ展開を見せて幕が引かれる。
そして、固唾を呑んで読みつつも、世俗にまみれた読者である私は、この刑事が気のいい旧友から借りておきながら砂漠で大破させてしまったトヨタの4WDの新車をどう償うのかを心配し、エジプト警察が気前良く費用負担してくれることを祈りながら読み終えた。
ポール・サスマンの次回作に期待。




2007/07/06