■ デジタルオシロ SDS-200A を Windows10で使う



 履歴:2016/ 3/12 初回アップ

10年近く前に購入した USB接続で使うデジタルオシロの SDS-200A なんだが 暫く使っていない間に、Note PCは WindowsXp > Windows8.1 > Windows10 と O/Sがアップグレードしてしまった。
暫くぶりに使おうとしたが、メーカーWebからダウンロード出来るインストーラーは Windows7 までしか対応を明記しておらず、Windows10 上で無理やりインストールを実行してみたが、やはり使えなかった。原因は Windows8.1 から厳しくなったデバイスドライバーの署名のチェックらしい。 Windows7 以前の O/Sですでにインストールしてあったものをアップグレードした場合は問題なく使えるようだが、Windows10 をクリーンインストールした場合はデバイスドライバーがチェックにひかかって蹴られてしまう。仕方なく Webをあちこちうろついて情報収集した結果、なんとか使えるようになったのでその手順を記す。
この手順は SDS-200/Softscopeのインストールだけでなく、他の Windows10非対応のアプリ/ドライバーのインストールにも使える可能性がある。


設定の手順:

  1. UEFI BIOSのセキュアブートを解除する
    (最近のPCのブートシステムは殆ど UEFIだと思うが、万が一古い BIOSシステムの場合は「セキュアブート」という機能がないのでここは飛ばして ②から実行する)
     PC の起動で BIOS設定画面を開く。
    多くの PCでは起動ボタンを押した直後のメーカーロゴ表示中に [F2]・[Esc]・[Del]キーなどを押すと BIOS設定画面が表示される。
    Sony Vaioの場合は キーボード最上段の [Asist]ボタンで起動しても起動の選択画面が開く。
    BIOS 設定メニューを開く」を選択

    セキュアブートの設定は通常、[セキュリティ] タブ、[ブート] タブ、[認証] タブのいずれかにある。
    Secure Boot で <Disabled>を選択するとセキュアブートが解除される。
    解除したら変更を保存して 「Exit」からそのまま起動する。

  2. テストモードにする
     (注意:UEFIバイオスの場合は上記 「セキュアブートの解除」を行わないとテストモードに入れない)
    コマンドプロンプトを管理者権限で開く。
    コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行
      bcdedit /set TESTSIGNING ON
    デスクトップ右下に図のような「テストモード」という表示が出ることを確認。

  3. Windows回復メニューを表示する

    設定」を開く。

    更新とセキュリティ」を開く。

    回復」メニューを選択する。

    PCの起動をカスタマイズする」項目の下にある「今すぐ再起動する」をクリックする。

    再起動すると「オプションの選択」ダイアログが表示されるので「トラブルシューティング」をクリック。

    詳細オプション」をクリック。

    スタートアップ設定」をクリック。

    「スタートアップ設定」画面が表示されるが、ここは次画面の説明だけなのでそのまま「再起動」をクリック。

    7)の「ドライバー署名の強制を無効にする」をクリック。

    これでやっとドライバー署名の強制が解除された状態で再起動する。
  4. 署名のないドライバーのインストール
    ここまでで やっと署名のないドライバーがインストール出来る状態になった。
    この状態で、 SoftScopeの setup.exe を実行し、インストールを行う。
    場合によってはインストール途中で Dos窓が開いて「WDREGユーティリティが見つからない」旨のエラーが表示されるものの、アプリそのものはインストール出来る。

  5. デバイスドライバーの確認
    インストールが完了したら、確認のため普通にPCを再起動させて、コントロールパネルの「デバイスドライバー」から確認する。
    USBポートに SDS-200A を接続したら右図のようなドライバーが見えて三角の警告表示がなければ、インストールは成功!!!
    インストールが成功したら スタートから SoftScopeを実行して、動作を確認する。

  6. テストモードを解除する
    コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行
      bcdedit /set TESTSIGNING OFF

  7. BIOS設定で セキュアブートを許可する
    で解除したセキュアブートの解除を元に戻す。

  8. その他
    以上で終了だが、署名なしドライバーのインストール手順で WindowsのスマートスクリーンをOFFにする、と言う情報もあったが、私の場合はしなくてもインストール出来た。
    上記手順でダメな場合にはためしてみると良いかもしれない。
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