Brother DCP-J973 Scan方法

紙の地色や凹凸の影をキャンセルするスキャナー設定

ドキュメント履歴: 2018-10-12 初回アップ

タイトルの追加説明

最初に
20年以上前から、私は年賀状などのデジタルプリントを実践してきたが、一番の壁は原画の取り込み。殆どの場合IJ複合機搭載のスキャナーを使うんだが、見た目「白」の紙の地にも若干ながら色があったり、特に我が家の場合は原画が書道用などに使われる薄い和紙に十分な水で溶いた岩絵の具で描いた俳画であることが災いして、紙が凸凹しているので薄い影が出てしまう。
これらの除去はスキャン後に画像処理ソフトを使って、地色の除去はトーンカーブで「完全白」に飛ばしたり、凸凹の模様部分を選択して白に置き換える処理を追加してきたが、とりわけ凸凹の影の除去はかなり骨の折れる作業だった。
それが、最近のIJプリンター搭載のスキャナーのユーティリティには「地色除去」とか「地紋除去」機能というものがあって、かなり簡単にこれらの問題を解決できることがわかった。
いつものお約束で、ここで書いたことは単に私の環境下で実験的に試した結果であって、結果の保証はもちろん思わぬ弊害がないことを保証するものではありません。情報を利用する場合は、利用者自身の適切な判断と責任で行って下さい。

    以下は Brother DCP-J973N と付属ユーティリティの「Brother Utility」を使用したスキャン方法の紹介
    (Canon/Epson 等他社のプリンターでもスキャンユーティリティの「詳細設定」などの設定から同様の機能が使えると思います)
  1. 「Brother Utility」の起動
  2. 「Control Center 4」を起動
  3. 「イメージ」を起動
  4. 「詳細設定」を選択
  5. 裏写り・地紋除去
  6. スキャン実行
  1. 「Brother Utility」の起動
  2. Windows の 「スタート」から「Brother Utility」をクリックして起動する。
  3. Control Center 4 の起動
  4. 「Brother Utility」が起動したら、左側の「スキャン」を選択して、右側の「Control Center 4」をクリック。
  5. 「イメージ」を選択
  6. スキャンの種類で「イメージ」をクリック。
  7. 「詳細設定」をクリック
  8. 「イメージ」ウインドウで下の「詳細設定」をクリックする。
  9. 「裏写り・地紋除去」
  10. 印刷物のスキャンで紙が薄くて裏のページの模様が透けてスキャンされてしまう(裏写り)場合や、紙の地色が微妙な色にスキャンされてしまう(地色)、紙地に模様や凹凸があってその部分が薄い影のようにスキャンされてしまう(地紋)など 本来取り込みたい画像以外の部分の色や模様がデータに含まれてしまう場合は、詳細設定ウインドウで「裏写り・地紋除去」にチェックを入れて、必要に応じてその下の「地色除去」(紙の地色を除去して白くする)のチェックも入れる。
    紙の色が濃くて除去が不完全な場合は強(+)に、逆に過剰に除去されて本来の画像の微妙なトーンが飛んてしまっている場合は弱(-)方向に下のスライダーをずらすか右の数字枠に数値を入れて、下の「OK」ボタンを押す。
  11. 「スキャン」ボタンを押す
  12. 画像の利用目的に応じて「解像度」や「明るさ」「コントラスト」を設定してから「スキャンボタンを押す。
    また、ファイル名や保存フォルダーもここで変更できる。
  13. スキャン実行
  14. 必要に応じて「プレスキャン」ボタンを押して仮に取り込んで確認するか、その必要がなければ直接「スキャン」ボタンを押すとスキャンが始まる。
    解像力を 1200 x 1200 以上に高くした場合スキャンに10分以上かかるので「プレスキャン」でスキャン範囲などを確かめてからスキャンボタンを押したほうがいいだろう。

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