特許のインターネット出願 その1:電子現金納付方法 特許出願 インターネット出願 電子現金納付 方法 補足書 補正書

0. まずはトライ
1. カタカナ氏名と電子現金納付用パスワードの登録
2. 電子現金納付番号の請求
3. ネットバンキングでの振込み(納付)
4. 出願書類への納付番号の記載
5. 納付状況の確認
6. 出願準備・出願書類の自動チェックと出願(書類送付)
7. チェックでエラーが出る場合の対処
8. 共同出願の際に必要になる補足書、補正書について


以下の手順やダイアログなどの図は、ある時点で私が Windows PC上で行った作業に基づき説明していますが、当然これらの手順や図は インターネット出願ソフトや特許庁・ネットバンキングなどの Webシステムの改変で変わる可能性があります。これらの情報に基づいて行った作業の結果について私はいかなる責をも負いかねます。
万が一 以降の説明に過不足・間違い等があった場合、指摘いただければ該当箇所の修正はしますが、その結果発生した損害等については直接・間接を問わずいかなる対応もしませんので、その点を了解のうえ情報をご利用ください。


0.まずはトライ
 特許出願がオンライン化されたのは知っていたが、今までは会社で出願していたので(最近はそれもすっかりご無沙汰)実際の出願方法は知らなかった。退職して、個人で出願するには出願料が安いほうがいいし、「オンライン」と聞くと、プリントしたり郵送したりする手間が不要で、何か簡単そうなのでやってみようかという気になって、トライしてみた。
 しかし、見ると聞く・・・イヤやるとでは大違い。今まで紙にハンコを押して、収入印紙を貼って出していたのがいかに簡単だったか思い知った。
 しかし、そこでメゲテいる訳には行かない。勇敢にも!(無謀にも?)一通りやってみたので、そこで得られたノウハウをアップしておこうと思う。しかし、素直な感想として、年間十件以上出願するような人は兎も角、2〜3件の出願だったら絶対に紙の出願のほうが簡単でいいと思ったので、その点だけは断っておく。多分、最初の1件を出願するのに出願手続き全体では 1週間くらいは覚悟したほうが良さそう。(電子証明書の入手や出願文書の作成チェックは除いて)
 なお、ここではインターネット出願ソフトのダウンロードとインストール、電子認証キーの取得、特許庁への接続登録は説明しません。これらは、標準的な手順であり、特許資料館のマニュアルにも記載があるので、それを参考にしてください。(実は、これらも結構大変なんですが、これら手続きがマニュアルを読んだだけでは何とか出来ない場合は諦めた方がいいと思います。冷たいようですが、効率を考えたら絶対に割に合いません。
 上記のように 1週間くらいかけて出願ソフトのインストールや環境設定が終わり、特許庁への接続をして申請人の識別番号をもらって手続きができるようになって、さて目出度く?出願となった場合ですが、最初の電子現金納付 1件を完了するのに要する時間は 2時間くらい、その後のPC上での出願手続きは半日くらい見ておいたほうがいいです(インターネットやPCにかなり詳しい人の場合)。当然、2件目以降は恐らく納付手続きが 30分、出願手続きが 1時間程度で出来るようになると思いますが、これらはあくまで感覚的な目安です。PCやインターネットにあまり詳しくない方は・・・・いくら悪戦苦闘しても 恐らく終わらない可能性が強いです。
 もちろん同じ内容なら一日でも出願の早いほうが権利化される知的財産というのは セキュリティが大切で、オンラインショップをレンタルサーバーでなくて自分のPCでやることを考えれば、それらに匹敵するセキュリティシステムを自分のPC内に構築するわけですから、作業が大変なのも納得も出来ますし、そのセキュリティや本人確認を厳重にするためには操作がある程度面倒になることも分かるのですが、穿った見方をすると、説明を分かり易くしてインターネットで一般人が簡単にどんどん出願できて街の弁理士さんの仕事が無くなっては困るので、その辺りにすこし配慮したと思えなくもないくらいに面倒で説明も回りくどくなっています。(この辺り、法人の納税申告書の記入がやけに面倒臭くなっており、経理担当のいる売上数千万円以上の会社ならともかく、売上数百万円以下の町の小さな商店主や工場主にとっては到底一人で申告書を作るのは無理ですが、あれは実は町の税理士や会計士の仕事を奪わない配慮ではないか?と疑ぐりたくなりますが、あれと似ているかも知れません。ここにも官僚による行政の支配構造・ヒエラルキー構造が垣間見えます。)

まぁそれは兎も角、インターネット出願の全体の流れを以下に示します。今回説明するのは、下の作業のうち赤枠太字で示した部分で、出願料をオンラインで納付する部分です。
一般的な感覚では、なぜ出願の前に料金納付?と思いますが、料金を納付して納付番号をもらいその番号を出願書類中に記入することで、従来の まず収入印紙を買いそれを書類に貼るのと同じ手続きになるんだと理解すればいいと思います。
その後の、実際の出願手続きは次ページにあります。
<図.1>

1.電子現金納付の初期手続き
初期登録手続き:カタカナ名の登録とパスワードの登録(マニュアルの 6.4.2項参照)
(今まで特許庁に接続したときに、すでにこの操作をした場合はこの項は飛ばしてください。)
インターネット出願ソフトを起動して、パスワード(Pin)を入力し、「起動」ボタンを押します。これはソフトを起動するだけでまだ特許庁には接続していません。

インターネット出願ソフトが立ち上がったら、左側のウィンドウの上に並んだタブ(「出願」「発送」「請求」「閲覧」「補助」「国際出願」「証明書」)のうち「補助」をクリックして選択してから、
上のメニューの中の「オンライン」 > 「サービスメニュー照会/変更」を選択します。

「電子現金納付専用パスワード登録状況」と「電子現金納付者カナ氏名登録状況」が空欄になっていたら設定操作をしないと電子現金納付は出来ません。

カナ氏名登録を選択すると、カナ氏名登録ダイヤログが表示されます。姓と名前の間は全角の空白文字を入れます。
OKボタンを押すと、カナ氏名が登録されます。

次に、電子現金納付専用パスワードを設定します。Pinのパスワードは英数<記号>が使えましたが、ここではアルファベットと数字だけです。

通常のパスワード設定と同様に、同じパスワードを2回入力して「OK」ボタンを押します。
以上で、初期設定は終了で、サービスメニュー内容確認ダイヤログに戻ると、専用パスワード登録状況は「設定済み」で、カナ氏名も登録された氏名が表示されているはずです。これで電子現金納付用の納付番号請求が行えるようになりました。

2.電子現金納付番号請求
 いよいよ、ネットバンキングで出願料を払い込むための納付番号を請求します。納付番号の請求とは(私の理解では)特許申請をする意思のある人が、まず特許庁に「出願者識別番号<nnnnnnnnnnn>の者ですが、特許出願申請料を払いたいんですが」と申し出て、「じゃあ あなたはこの番号<xxxxxxxx>を銀行に伝えて、該当金額をお支払いください」と言うような感じで、まず納付番号をもらい、今度は銀行で「特許庁に<xxxxxxxx>の納付番号で、○○万円支払います」と言って支払うと、銀行が特許庁(実際には銀行が払うのは財務省ですが)に「納付番号<xxxxxxxx>の納付がありましたので、それを送金します。」と言って送金を行い、この番号で誰が納付したのか対応が取れて、その番号を出願書類の中に記載すれば、収入印紙と同様の国庫への納付が完了すると言うような仕組みだと思います。(従って銀行口座の名義人と出願人が同一である必要はここではなさそうです。税務上とかは知りませんが)
 そんなことは兎も角、手順は まずインターネット出願ソフトから、上部の「納付番号取得」ボタンを押します。

すると、まず 利用規約への同意を求められます。

 「同意する」ボタンを押します。
 納付ログイン ダイヤログが表示されるので、自分の識別番号を確認して、その下の「専用パスワード」に先ほど登録したパスワードをタイプします(Pinのパスワードと違えてある場合は注意)。

納付番号請求ダイヤログが表示され、四法(特許、実案、商標など)のどのカテゴリーの申請料を払うのか、そしてその申請料の手続き種別(出願、審査請求など)を入力し、最後に必要金額を入力します。料金は「手続料金自動計算システム」へのリンクをクリックするとブラウザで確認出来ます。

「実行」ボタンを押すと納付番号通知確認というダイヤログが表示され、これでやっと納付番号を取得できました。(フゥ!)

納付番号は 16桁もあり長いのですが、「納付番号のコピー」ボタンを押すと、クリップボードに納付番号がコピーされます。ただし、実際の振込みにはこの「納付番号」とその下の「確認番号」の両方が必要になります。「インターネットバンキングによる振込みを行う」ボタンを押せば、ネットバンキングの対応金融機関が選択できて、ネットバンキングで支払い出来るようですが、ここで取得した番号が自動入力される訳ではなさそうなので、私は使いませんでした。
(その後の出願でこの「インターネットバンキングによる振込」ボタンを試してみました。結果は、納付番号や収納機関番号などが自動で入力されましたので、入力はネットバンキングへのログインのための契約者番号とパスワード、振込の際に必要になる第2暗証番号だけでした。少なくとも 納付番号取得 30分以内であればこちらの方が断然簡単です)
なお、このダイヤログは念のため消さずに、表示したままにしてネットバンキングの振込み操作を続けてやってしまった方がいいと思います。画面コピーアプリなどで記録しておくのも手ですが、忘れた場合確認の手間が増えてしまいます。
3.ネットバンキングからの振込み操作
 ネットバンキングでPC上で振込みを行うには、まず取引銀行のネットバンキング(オンラインバンキング)申し込みをしてネットバンキング用の契約者番号や第二暗証番号をもらう必要があります。これらは各銀行によって手続き方法が異なるのでここでは説明しません。
 以下は、上記2.で納付番号を取得した後、金融機関のネットバンキングで料金を納付(振込み)する操作ですが、ここでは三井住友(UFJ?)銀行の One's ダイレクト を利用した例です。なお、出願料などの納付は、ネットバンキングを使わなくても納付が可能ですが、銀行窓口やATMに出かけたのではオンライン出願のメリットが半減してしまいます。
 最初のログインは、通常の口座残高確認などと同じログイン方法です。

 次に、これが分かりづらいのですが、残高・入出金明細画面のずーっと下のほうの「税金・各種料金の払込(Pay-easy)」というリンクをクリックします。

 「収納機関番号」を入力します。特許庁への送金は実際には「財務省」になりますので、「00100」を入力します。

 クリップボードにコピーした場合は、「納付番号」はその欄で右クリックして「貼り付け」を選べばペーストされます。「確認番号」は5桁程度でコピーもできないので、読み取ってタイプします。

 番号の間違いが無いことをチェックして、下のほうの「次へ」ボタンを押します。

 三井住友の場合は、通常の振込み操作同様にここで「第二暗証番号」の入力が求められます。(でもさすがに、「振り込め詐欺に注意」というアラートは出ませんでした。)

 これで、やっと電子現金納付が完了しました。(フゥ!フゥ!)
1234567891234567 4.電子現金納付番号の記入
 やっと収入印紙が買えましたので(振込み操作の前でも構いませんが)、出願書類への納付番号の記載を行います。

 どんなHTMLエディタを使うかにもよりますが、先ほどクリップボードに納付番号をコピーしてあれば、そのままこのエディター上で、【納付番号】のところで「貼り付け」を実行すれば簡単です。(倍角文字です)
 これで、紙の出願の時に収入印紙を貼った操作と同じことが出来たことになります。
5.納付状況の確認
 念のために、インターネット出願ソフトで、先ほど振り込んだ納付金がどうなっているか確認します。しかし 1時間位しても下記画面の通りで、「未納付」のままです。振込みを間違えたかな?とちょっと不安になります。ネットバンキングで振込み通知メールが届くのも、ネットオークションで入札結果が反映されるのも一瞬ですから、ネットのスピードはそんなもんだと言う感覚からはかなりゆっくりしているようです。

 特許庁からデータが更新されていないんだろうか?とか不安になって、もう一度インターネット出願ソフトを立ち上げなおして、納付番号の明細情報を確認しようとすると、「明細情報がありません」と黄色の注意マークが出てしまいました。いよいよ不安が増大します。「間違った操作だとしたら、還付操作なんて大変だろうな!」と、今までの煩雑な操作を思い出していっそう憂鬱になってしまいました。

 そうこうするうちに、時間がたって「案ずるよりは生むが易し」で、2時間後くらいに再度 「納付番号照会/更新」で参照してみたら無事頭のマークが青から赤い「」になって「納付済み」となりました。(ネット上でも「お役所仕事」は大変なんだ! ホッ!
なお、この一覧での表示情報は自動では更新されないようです。必ず「納付番号照会/更新」ボタンを押して、電子現金納付パスワードを入力して特許庁に接続しないと振込みは終わっていても「納付済み」にはなりません。)

ここまで、電子現金納付手続きにかかった時間は殆ど半日仕事でした。これでも皆さん チャレンジしますか?
「する」と言う方へ −Good Luck!

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