キーボードの修理


Potage1.jpg

      Toshiba Potage 7020CT US KeyBord 交換風景
   3週間ほど前に、ノートのキーボードの調子が悪くなりました。
  蒸し暑くなってきて、絶縁がおかしくなったか、お茶を飲みながら
  キーを打っていて、うっかりお茶をこぼしたか(おそらくこっち)
  例えば、 数字の 「3」を打つと「93」と出たりします。
  キーボードを外して、コネクタ部分を拭いたりしましたが、
  一向に改善しません。(というより、良いときもあれば悪いときもある)
  騙し騙し使っていました(キーボード入力できないのに、どうやって使うんだって?)が
MS Word で使用した Screen Keybord の画面
一応、ネット上から ソフトウェアキーボード機能のフリーウェア ( 画面上にキーボードが表示されてマウスでキーをクリックすると そのキーが入力できる : 今回は 加藤健悟氏作成の フリーウェア Screen Keybord http://www.ngy1.1st.ne.jp/~kengo/ を使わせてもらいました。)を捜してきて、調子が悪いときは 問題のキーだけはそれで入力したり、 ログインパスワードを入力するときは、ニューメリック入力に切換えたり と小技を使って凌いでいました。 一番効果あったのは、キートップに爪を引っ掛けて少し持ち上げるようにすると 暫く改善した状態が続きます。でもちょっと強すぎるとキートップが外れます(^^);;; とそんなつましい?苦労をしていました。 それというのも、東芝PC工房(秋葉原)に聞いたところ、USキーボードは 入手まで 2週間くらい、修理に 1週間 とか言われ、とてもそんなに可愛い PCを手放せないと諦めました。 東芝勤務の知り合いの O氏にも聞いたのですが、「えーっ USキーボードですか!?」 という反応で諦めました。 しかし、だんだん症状が悪くなったので、思い切って対策を考えました。 おそらくこんな対策をとったのは、世界中で私が初めて(最後?)でしょう。 それは、 キーボードの配線のリーク → マイグレーション → 焼き切る という発想です。 試しにキーボードを外して、コネクタ部のパターンを測定すると、2箇所くらい 10KΩ位の抵抗があるところがあります。(通常は∞) そこで、このパターン間に高電圧を加えてみることにしました。 どれくらいの電圧にするか悩みましたが、とりあえず簡単に出来る方法 そう、ACの交流を DCに整流すると 140V 以上が出来るので、ちょっと 大胆かな? と思いつつ、実行! (一応 テスターでダイオードチェックをして、ダイオードは入ってないようだ、 と確認しましたし、ダイオードが入っていても、当節 耐圧140V以下のダイオード なんて無いだろうという、勝手な思い込みです。 本当に大胆です。)

Circuit.gif

     140V の直流回路  素子の耐圧は全て 200V 以上必要
   感電しないように気をつけながら、パターン 1本1本に針を触れていきます。
  時々、「プチッ」というような小さな音がして、よく見ると火花が飛ぶのが
  分かります。
  これを音がしなくなるまで繰り返して、もう一度テスターで確認します。
  何回か繰り返したら、抵抗が∞になりました。
  はやる心を抑えて、元の状態に戻して PCの 電源ON  ・・・ 「やったー」
  確かに直っています。

  何回か電源ON したり、液晶を閉じたり開いたりしながら確認しましたが、
  どうも完璧のようです。

   気を良くして、何日か気持ちよく使って、ある朝  ・・・・
  会社で 電源ON ・・・ 「あれっ」今度は別のキーがおかしい。
  とこんなことを、何回か繰り返して、結局 諦めて、東芝PC工房に電話
  「2週間も待てないので、キーボード単体で売ってください」
  「それは出来ません。 お取り寄せして、届いたらご連絡します」
  「それでその場で直ります?」 
  「ちょっとそれは・・・、チェックとかしますので、2-3日は頂かないと」
  「自分で交換すれば、30分もあれば終わりますよ」
  「とにかく、お預かりしませんと」
  「じゃあ、とにかく特急でお願いします」
   ということで、まずキーボードの取り寄せを頼みました。
   木曜日に頼んで、翌火曜日に入荷の電話があり、即 水曜日の
   午前中 11:30頃持ち込んで、
  「とにかく待っていますから、お願いします」
  「どれくらい大丈夫ですか」
  「出来たら 2時頃までに・・・、 直らなくても交換だけしてくれれば
   いいですから」
  「じゃあ、2時半頃来て下さい」
   ということで、秋葉原を昼飯食べたり"市場調査"したりしながら
   3時間ほどうろついて、再び PC工房へ。
  「直ってます?」
  「ちょっと待ってください」  (えーっ、まだ直ってないの)
   対応の女性が、工房の中をうろうろと探し回ってやっと見つけたようです。
   待つ事 10分、チェックをしている様子で、やっと手元に来て、
   私が再度電源 ONして確認。 キーボードが新しくなって、
   今まで磨り減った表面がもう一度新品のときのようにナシ地の
   感触・・・ああこんなんだったんだ。
   と感激して、確認OK。  お礼を言って 15,000円強を払って 一件落着。

   くれぐれも、皆さん 私の真似をして感電しないで下さい。
   体調が悪かったり、心臓の悪い方は最悪"命の危険"もあり得ますので。
   私は責任持ちませんので、真似するときは 自己責任でお願いします。



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