★ Windows10 へのアップグレードで WiFiが接続できなくなった!

  I-O DATA WN-G300U(RALINK製  RT2870 Chip使用 WiFiアダプタ) のデバイスドライバー検討


文書履歴:2016/ 7/22 初回アップ

概要:
Win7 -> Windows10 へのアップグレードで WiFiアダプタの接続ができなくなった。アップグレード前の Windows7では接続できていた WiFiのアクセスポイントが見つからない(リストに表示されない)。
Webで検索すると、英語ページにはチラホラ同じような症状の報告があるようだが、それらしい解決策は見つからない。そこで腰を落ち着けて検討してみた。
結論から言えば、WiFiアダプタのデバイスドライバーが Windows10標準のドライバーに切り替わってしまい、今まで使用していた 2.4GHz帯のチャンネルが受信できなくなったことが原因で、Webで見つけた新しいデバイスドライバーを充てることで接続はできるようになったが、ついでに Windows10標準のデバイスドライバと Webで見つけたデバイスドライバ・WiFiのチャンネルによる転送速度の違いがあるか等についても検証してみた。
なお、未検証ですが I-O DATAブランド以外の USB接続の WiFiアダプタでも、同じ RT2870チップを使っている場合で、一部チャンネルが繋がらない場合は同じ対処方法が効く可能性もあるので試してみる価値はあるかも知れません。(BUFFALO の WLI-UC-GN/PLANEX の GW-USMicroN/PLANEX GW-US300MiniS ・・・など???)
いつものことですが、このページの内容は私の簡単な検討結果であり、正確性や結果を保証するものではありません。あくまで参考としてお読みいただき情報を利用する際は自己責任でお使いください。

  1. Windows10 アップグレード
  2. 自宅アクセスポイントが表示されない

    Windows10 への無償アップグレード期限が近づいたので、Windows7 にいつでも戻せるようにシステムドライブのイメージをとってから、アップグレードした。 O/Sの変更は Xp->Vistaの時のように「使い物にならない」という経験もあるが、今回は心配したよりは概ね好感が持てる調子だったが、唯一有線LANから無線LAN(WiFi)に変えたら Win7の時に使えていた無線LANアクセスポイントに繋がらなくなっていることに気付いた。
    使用している WiFi子機は一般的な USB接続タイプの I-O データブランドの WN-300U。
    症状:
    上の写真のように WiFiアクセスポイントのリストに自宅のアクセスポイントが表示されない(正常なら自宅の SSID名の下に「接続済み」の表示があるはず)。 近隣のアクセスポイントは表示されているし、Note PC(こちらも2か月ほど前に Win10にアップグレードした)や スマホではその間も当該アクセスポイントと問題なく通信できているのに!
    右図のように「Windowsネットワーク診断」でトラブルシューティングを実行すると「前に接続したネットワークが範囲内にありません」となっている。しかし 同じ場所で Win7では繋がっていたし Note PCで確認するとやはりかなりの電波強度で接続できているから電波自体が届かないという問題ではない。
    私の WiFiアクセスポイント(親機)は 一昔前の Buffalo WHR-G300N だが、設定は 速度よりも通信距離を重視しているため 2.4GHz帯を使用して、チャンネル設定は自動ではなくマニュアルでこの辺りでは一番空いている Ch13を使用していた。(右図)
    しかし該当の PC上でフリーの WiFiツールなどでアクセスポイント情報を表示させたところ どうも WN-G300U を Windows10で使用した場合 Ch1~9 の範囲の近隣のアクセスポイントは表示され、Ch10以上 とりわけ私のアクセスポイント(Ch13)だけが表示されていない様子。(以前調べた時の記憶では Ch10~13は近隣には存在しなかったため Ch13に設定した)
    Webで Windows10へのアップグレードで WiFiがつながらなくなったという情報をざっと検索すると、英語サイトにはチラホラ関連しそうな情報があるが、解決につながりそうなものは見つからない。

  3. 検討したこと
  4. ① コントロールパネルのデバイスマネージャのネットワークアダプタで WiFiアダプタを選択して「プロパティ」の「詳細設定」タブで「チャンネルコード(2.4GHz)」(言語によっては「Country Region(2.4GHz)」と表示される)という項目を見るとその時の設定では #0(1 - 11)が選択されていたので「ここだ!」と思って、#3 とか #5に設定してみたが、外れ!で相変わらず Ch13 の私の所のアクセスポイントは表示されない。

    ② WiFiターミナルの WHR-G300N の設定を変更して Ch10を選択してみるとちゃんと表示され、通信も可能になった。
    どうもこのデバイスドライバーの設定で指定する「チャンネルコード」という設定項目が、WN-G300U の使用している WiFiチップでは無効になっているのか、少なくとも Ch13は使用できない状態のようだ。
    このまま Ch10で使用し続けるという手もあるが、ここまで来て真の原因を突き止めるのを諦めるのもシャクだ。
    また、実験はしなかったがチャンネル設定で「自動」を選択すると、チャンネルをスキャンして近隣で使っていないチャンネルに設定するはずだから、それで Ch13が設定されても問題にはなる。しかも 電源ONのたびに使用チャンネルが変わってしまうと、繋がったり繋がらなかったりという状況が生まれて、原因究明がもっと大変になりそうだ。

    ③ 頼みの綱の I-O DATA の Webで調べても、 WN-G300U は 「Windows10では 標準のデバイスドライバーが使えます」となっていて、Windows8.1までのデバイスドライバーしかダウンロードできない様子。「Windows10では 標準のデバイスドライバーで Ch1 - 11をお使いください」(Ch範囲は推定)と直して欲しいもんだ・・・とブツブツ言いながらも、私の家の周りの状況から競合の少ない Ch13は捨てがたく、何とかしたいと悪あがきしてみた。

    ④ 殆どのサードパーティブランドのこうした周辺機器類では心臓部のチップセットは自社生産しているわけではなく、専業メーカーのチップセットを使っているはずだからその筋から Windows10対応のデバイスドライバーが入手できるかもしれないと考えて、I-O DATAの Webから Windows8.1用のデバイスドライバーをダウンロードして解凍し、中身の INIファイルをチェックすると、どうやら WN-G300は RALINK社の RT2870 というチップを使用していることが判明。そこで RALINK で検索すると明らかに釣りサイトが表示されるが、別ページ情報では RALINK社はすでに Mediatek社という会社に買収されたようで、幸いにもそちらのサイトに Windows10対応の RT2870用デバイスドライバーがアップされているのを発見。
    ダウンロードするためには名前とメアドの入力を求められるが、スパムが来る可能性大なのでこうした時のために準備してある捨てメアド(フリーのメールアドレス)を入力してダウンロード。

    ⑤ ダウンロードしたファイル(IS_Setup_ICS_011916_1.5.39.173.exe) は実行ファイルで、そのままダブルクリックで実行すればデバイスドライバーのインストーラが立ち上がる。こうしたマイナーなプログラムには珍しく日本語対応している。
    途中右の選択が出来るので、「インストールドライバのみ」を選択すればOK。
    インストール後のデバイスドライバーのプロパティで確認すると、プロバイダーが Microsoftから MediaTekに変わって バージョンは 5.1.25.0 となって正常にインストールされたことが分かる。

    ⑥  WN-G300U アダプタを使用した WiFiモニターツールでも 無事 Ch13のアクセスポイントが表示されるようになった。
    もちろん インターネット接続なども問題なく出来るようになった。

⑦ 蛇足ながら、デバイスドライバーや使用チャンネル、あるいは指定チャンネルコードの違いによって転送速度に差があるのかが気になったので、簡単に外部サイトまでの転送スピードを測定してみた。

Driver site
Ch/Group Download Upload
Win10 standerd BNR
Ch10/ #5 44.50Mbps
14.81Mbps
MediaTek, Inc.
Ver. 5.1.25.0

48.47Mbps 23.18Mbps
Radish Ch13/ #5
45.51Mbps 28.38Mbps
Radish Ch13/ #3
45.68Mbps 26.59Mbps
( 有線LANは外して測定: 測定サイト  BNR: http://www.musen-lan.com/speed/
  BNRは結果が不安定なので Ch13の測定時は Radish を使用)

チャンネルコードはスキャンするチャンネル数の少ない #3の方が速度が出るかもしれない・・・という期待もあったが、結果的には、最初に測定に使用した外部サイトの状態が不安定なためか、受信速度に有意差は認められなかったが 2.4GHzの規格 IEEE802.11g の公称通信速度の 54Mbpsに対して 80%以上の値が出ておりこの状態では差がないと考えられる。一方 送信速度はもしかしたら Windows10標準ドライバーよりも MediaTekの専用ドライバーの方が倍程度良い可能性はある。
但し、周辺のアクセスポイントのチャンネル混雑状況や電波強度(アクセスポイントとの距離)などによっては受信速度にも設定で差が出る可能性はある。
その他、私が検討したのは 2.4GHz帯の IEEE802.11g 規格の Ch13を使用した通信だけで、それ以外のチャンネルや 5.4GHZ帯や他の規格の通信に関しては一切検討しておらず、それらで思わぬ不具合が出る可能性は十分にあるので、参考にされる場合は留意してください。また、Windows7/8.1用などにメーカーから同梱で供給された各種ユーティリティがインストールされたままの環境や USB3.0端子に接続した場合なども未検証なので十分な注意が必要です。

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