1.HDD クラッシュ 起きたらお終い:

 おめでとうございます。少なくとも 丸1日は復旧のために主業務はお休みして頭のリフレッシュをしてください。
大切なデータのバックアップはしてありましたか?・・・・そうですか、ご愁傷様でした。


 一般的に、My Documents フォルダなどのデータのバックアップは頻度は兎も角、実践している人が多いと思います。しかし、Windows ディレクトリなどの Windows O/S領域は単純な方法ではバックアップは出来ませんし、ファイルをバックアップしてもそれを復旧する手段がない限り、いざというときに復旧は出来ません。私の経験では、データ領域が失われるのは自分の操作ミスという場合がほとんどで、PCのハードウェアや Windows 固有の問題でHDD上のデータが大量に失われたというケースには遭遇した記憶がありません。 しかしその一方で、昨日まで普通に使えていたPCが、いつものように電源を入れてもいつものように立ち上がらず、表示されてもその内容はユーザにとって見ればほとんど意味のない警告や情報を表示するだけで、Windowsが立ち上がらなくなってしまった、という経験は数え切れないくらいあります。特に電源立ち上げやシャットダウン(自動スタンバイ機能含め)時の操作はユーザーの操作のタイミングもまちまちになりがちで、「昨日までちゃんと動いていたのに・・・?」となることが多いようです。
 こうなると、HDDにハードウェア異常がない限り、通常は問題PCを購入したときに付いてくる リカバリー用CDを使用して初期状態(購入時の状態)に戻すしかないのですが、購入直後にクラッシュすることはほとんどありませんから、購入後それまでにインストールしたドライバやアプリなどを延々とインストールし直さないといけなくなってしまいます。しかも、各種設定情報(Netwareアドレスや Net Passや ログインIDなどの 通常はアプリが記憶しているPC/ユーザー固有情報)はリカバリーで完全に失われてしまいますので、それらの設定をPCに保存していた場合は完全に回復することは不可能という事態になります。
 つまり、一度クラッシュに遭遇すると時間だけでなく、データーや大切な設定情報などが回復不能になる危険性をはらんでいるのです。こうした事態は個人にとって非常に痛手ですが、1日を争う開発競争の中にあっては、企業にとっても生命線に関わるほどの大きな問題であるはずです。

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