#気まぐれ & 気まま & 天邪鬼な老いぼれ技術屋の日々の記録のうち、主に私が読んだ「本」やその内容に関連した記事です。
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楽 天 の 商 品

-1968- 文化度
= 今日は画像なし m(_ _)m =
前回岡谷に来るときに高速バスの中で読みかけの「永遠の始まり」(ケン・フォレット著)という本の第2巻目を読み終えた。しかし前回の岡谷滞在時は孫の子守やらいろいろとあって第3巻を買いたいとは思ったが買いに行く機会がなかった。仕方なく帰りの高速バスは読む本なしで、神奈川に戻ってから近くの本屋に出かけて探すとどこにも置いてない。そこで今回岡谷に来るに際して新宿で紀伊国屋あたりに寄ろうと思ったが高速バスの時間まで間がなくて買えなかった。で、今日岡谷の一番の本屋に出かけてみると SB文庫という出版社の本自体が見当たらない。店員に聞くと (マイナーな出版社なので?)置いてない本屋が多いらしいと分かった。思い出すと同じ著者のべストセラー「大聖堂」の時などもそうだったが、出版直後は店頭に横積みで結構置いてあったように思うが暫くすると棚から撤去されてしまうようで、今回の「永遠の始まり」の全4巻ももう出版から 2年過ぎたので余程の本屋でないと置いてないんだろう。
店員が「お取り寄せしますか?」と聞くので、いつ届くのかと逆質問すると問屋に在庫があるので 3日ほどだという。それなら Amazonの方が自宅に届くし・・・と思いつつ、送料のことも分からなかったのでその場は「ほかの本を探します」と言って離れ、本棚の間でスマホで Amazonを検索した。結果第3巻+第4巻で 合計料金 1,900円が送料無料と分かって即注文。在庫があるのでお急ぎ便と言うオプションなしでも 3日目には届く。大量の在庫を抱えても日に数十冊売れるかどうかという程度の本屋にとっては厳しい時代だなぁとつくづく思った。
それにしても本屋の風景も変わってしまった。CD・DVDや文房具はもとより、小物のキャラクター商品のようなものまでズラーッと並べて、しかも本棚のかなりの割合をコミックが占めている。文庫本、とりわけ私の好きな海外小説の棚は減る一方だ。
昔、その町の文化レベルは人口当たり本屋が何軒あるかで分かる(図書館だったかな?)・・・と言うようなことを聞いたような気もするが、デジタル化やネット通販の普及で全国津々浦々どこにいても希少な本の入手も出来るようになった反面、出版不況、更には本屋も大型店への集約化がすすんで、身近な店に気軽に出かけて雑多な本の中から立ち読みで好きな作家・面白い本を探す楽しみは大都市の人だけに許された贅沢になりつつあるようだ。
2018/02/19