自作マニアの物欲記:デスク+棚
初稿: 2007/ 5/ 7
物作りと言いつつ、実際に作ったのはかなり昔の話ですが・・・・下の写真は私の部屋にある 机とスチールシェルフの合体のような家具?です。

作ったのはこのマンションに引っ越ししてきた直後ですから もう3年くらいになりますが、作るときはとにかく作るのに必死で写真撮影する余裕もなく、作ってしまったら即物置状態になってとても写真で紹介する状態でなくなってしまったので、ずっと紹介しないまま来てしまいました。しかし、最近治外法権であるはずのこの部屋の惨状にヨメサンからクレームが付いてしまったのと、使い続ける内に自分で棚の高さが気に入らなくなってきたので この連休に一念発起!全ての棚上の「物」を一掃して掃除を兼ねて棚の高さ修正を行いました。
 今度はこのページで紹介すべく、「物」を棚上に戻す前に写真を撮影しておきましたのでやっとここで紹介が出来ます。
写真でも分かると思いますが、私の部屋は北側ベランダに面して 高さ 2.5m 幅 6mほどの広い窓があります。北側にしてはこの窓の広さのせいで明るく、この窓を殺さないように、且つ十分な収納を兼ねた作業机が欲しいと思ったのですが、当然そんな家具は既製品では存在しません(しないと思いこんで探しもしなかったので、本当はどこかにあるのかも知れません)。
 そこでいつものごとく、「無いなら作ろう」という短絡思考で、これもいつも通りコストだけを気にしつつ作ったのがこの 「スチールシェルフ付き作業机」です。机は近くのディスカウント家具店で 1万円程度で買った幅広机で、スチールシェルフはWebでアイリスオーヤマの物を買い揃えました。
 大体の構成は以下の図の通りですが、まず 十分な幅の作業用のテーブルを探し、そのテーブルの棚板を挟むようにスチールシェルフのポールを配置します。
 このスチールシェルフもちょっと工夫がされていて、通常スチールシェルフと机を組み合わせ、机の奥側にスチールシェルフを取り付けようとすると完全に机の向こう側にシェルフを設置するか、棚の間に机の天板を差し込もうとするとスチールシェルフの縦ポールは机の天板を貫通させないといけません。最初は天板に穴を空けてポールを通そうかとも思ったんですが、それでは机とシェルフの位置関係が穴位置で決まってしまい、奥行き方向や左右方向を少しずらしたいと思っても穴を開け直さないと修正できません。
 スチールのポールを机の天板のところでカットして上下分けてしまえば穴を空けることも必要なくなる・・・・と考えている内に、棚の収納スペースを確保するために、机の上の棚の奥行きと下の奥行きを変えても成り立つことに気付きました。
 下の斜視図でも分かると思いますが、私の作ったスチールシェルフでは机の下の棚の奥行き(45cm)と棚の上の奥行き(30cm)が違っています。机で作業する事を考えると、棚の奥行きが大きすぎると机の作業スペースが狭くなってしまうので、机の上の方を狭くしてあります。と言うことは当然、スチールシェルフは奥行き方向に段違いになるので通常のスチールシェルフでは棚板が邪魔になって段違いには出来ませんが、このスチールシェルフの場合、上の棚のポール(P3 x2)は机の天板で受けるようにして段違いを実現しています。
 また、棚のポールを机の天板で受けるようにしたため、このように幅の広い机では中央部分が重さでしなってしまう可能性があります。そこで特に真ん中の机の下のポール P1は丁度机の高さに合わせるようにして、下から机の天板を支えるようにしてあります。(実際には既製のポールの長さが足りなかったので、Φ6mmの長いボルトをポールの中に差し込んで、ナットの位置を調節して棚の高さに合わせるような工夫をしました。)
 また、机の下の45cmの奥行きの棚が半分しかないのは、作業時には足を入れるスペースになりますし、通常はここにパーツボックスなどを載せた別のキャリアー付きのスチール棚を入れておけるようになっています。
 最初は左側の棚板も 3枚入れる予定にしていましたが、PCプリンタを Canonの複合機(MP-900)にしたため、このプリンタの用紙交換やスキャナを使うときプリンタの上側の余裕が十分にないと作業が困難なことに気付いて 2枚だけにしました。
 一日かけて、棚板の高さ調節と整理・掃除を行いましたが、荷物を戻した後は矢っ張り写真になるような状態ではなくなりました。
 このスチールシェルフのポールは、既製の長さしかありませんので、特に P3は既製の 1.2m長のものを丁度P4の高さと等しくなるように途中で切断していますが、この切断には「物欲」ページで紹介したパイプカッターが活躍しました。
 こうした「寄せ集め」で物を作る場合、どうしてもパーツは多く買いすぎて最後は余ってしまうものですが、この時は事前に詳細に図面を書いて部品をチェックしてから発注したので、私にしては珍しく無駄なパーツは出ませんでした。

注意: このページに記載の棚は私が自分の使用目的のために作成した物であって、この情報を利用して同様の工作をされることは自由ですが、その結果に関して私は一切の責任を持ちません。この情報を利用した結果生ずる如何なる危害・損害に対しても私は責任を持ちません。

<<<前ページへ    次ページへ>>>

NAME.gif 総アクセス数