サーバーのお引っ越し 顛末記


 e日記でも何回か触れたように、このページをアップするために借りているレンタルサーバーの障害が多発して、最近はメールサーバーまでが不調のようで半日近くメールが届かないことがあった。ホームページの方は、見に来てくれる人には申し訳ないけど、自分では時々FTPでアップロードしようとして接続できないだけなので、時間をずらしてアップすれば問題なかったんだけれど、メールの方は届かなくなってしまうとそうは言っていられない。勿論幾つかメールアドレスを使い分けているので、そちらに切り替えてもいいんだけれど、それでは独自ドメインを取った意味がない。
 と言うことで、思い切ってサーバーの移転と、ドメイン管理会社を切り替えることにした。元のサーバーは5年ほど前に(この時も実は、それ以前のS-Directというマイナーなプロバイダーのサーバーを借りていて、そこがシャットダウンするので慌てて探した、今から思えば北海道の個人が運営しているマイナーなレンタルサーバー会社だった)契約したサーバーなので、料金も高いし信頼性が低くなったら意味がないので、いつかはと思っていたがメールサーバーのエラーで重い腰を上げた。
 しかし、やっぱりサーバーの移転なんてそんなにやるモンじゃない。当然全部ネット上で手続きが出来るんだが、いろいろと分かりづらくて面倒くさいことが多く、申込みから完了まで(この書込み時点ではまだDNSの切り替えをやっていないので正確には完了していないんだが)3連休を挟んだこともあり、足掛け 5日もかかってしまった。これからも CGIの設定の変更などがあるので 結局 1週間くらいはかかりそう。フゥ!(CGIの属性設定は、ラッキーなことに古いサーバーと全く同じで問題なく動いた。それでも結局は 1週間+1-2日かかったことになる)

  1. 新しいレンタルサーバーの選択
     3ヶ月ほど前に、手伝っているNPOのホームページをアップするために Lolipopサーバーという(ちょっと怪しげな名前なんだが、そこそこ大手で安価な)サーバーを探したので、いくつものサーバー会社に分散して管理上面倒が増えるよりは良いかと、同じサーバー屋さんにすることにした。
     ただ、そのときは新しくドメインを取得してサーバーを立てれば良かったので、少なくとも手続きはとても簡単だった。しかし今回は、すでに取得して運用しているサーバーで、ドメイン管理会社の切り替えとメールサーバーの切り替えもやるので全く勝手が違った。

  2. 切り替えの準備作業
     準備作業と言うほどではないが、切り替えに際してトラブらないために注意しておいた方が良いことがある。それはメールアドレスのこと。レンタルサーバーを利用しているほとんどの場合、HTTPサーバーだけでなくメールサーバーも利用していると思う。レンタルサーバーを移転すると言うことは、このメールサーバーも移転することになるので、切り替え中はメールが届かなくなることが考えられる。解約や、新規契約の申込みにメールアドレスが必須になるが、そこに使うメールアドレスは全く異なるサーバーのメールアドレスにすること。Googole/MS/Yahooなどの大手のフリーメールを利用すると良い。
     そして、切り替え予定のメールサーバー上のメール(複数あればそれら全部)はこうした別メールアドレスに自動転送設定をしておくこと。こうすることで切り替え中に何かトラブルがあっても、メールが届かなくなると言うことは避けられる。
  3. ドメイン管理会社への申込みと切り替え申請
     Web上のURL(http:// の後の yuknak.com というようなアドレス)は 各国(.jp/.co.jpは日本、.com/.orgなどは米国の)Registry(レジストリ)と呼ばれる機関で管理されており、Registrar(レジストラ)と呼ばれる組織が申請を受け付けて発給している。一般的には .comなどのドメイン名の方が登録料や維持費用が安いので、当然私もこちらにしたんだが、実はこの .comのレジストラがアメリカにしかなく、英語で申し込んで決済を行えば直接レジストラに申請できるものの、日本では一般的にドメイン管理会社というのが介在して申請などを代行してくれる。で、大体はドメイン管理会社とサーバー会社は表裏一体でドメイン管理とレンタルサーバーをセットで請け負っている場合が多い。ユーザから見ても決済などを考えると、別々に決済するよりは簡単なので、サーバーを移すときは(多分)ドメイン管理会社も移すのが普通ではないかと思う。私の場合、特に最初のレンタルサーバーの契約が、ドメイン管理込みの契約だったので、サーバーの契約解除=ドメイン管理を別の会社に委託 と言うことにならざるを得ないという事情があった。この辺りの大体のイメージは下の図のような感じだろうと思う。
     で、手順としては まず ドメイン管理会社の D社に「<xyz.com>のドメイン管理を移転します」と申し込むことから始める。
     同時に、元のドメイン管理会社C社(またはレンタルサーバー会社 E社)に、契約の解除を申し込む。すると、C社はレジストラ A社の <xyz.com>の設定変更権限を自社からユーザに書き換えて、IDとパスワードを連絡してくる。このIDとパスワードでレジストラのページにアクセスして 認証コード(下図のA)をコピーして、新しいドメイン管理会社の D社に連絡する。
    @は自分のドメイン名、Bは今までの管理会社のメールアドレスだが、ドメイン管理会社に解約を申し込むと自分のメールアドレスに変わる。
     尚、赤い矢印の「Unlocked」の部分が「Locked」になっている場合は設定変更が効かないので、「Unlocked」に変えて置かなければならない。

     次に、新しいドメイン管理会社からトランスファー承認手続きのメールが届くので、その中に示されているURLにアクセスして、確認ボタンを押す。ここまでが大体 2日ほどかかった。
     これで、D社からB社経由 A社に管理移転の連絡が行われ、(説明ではA社から再度管理移転確認のメールが届くはずなんだが、私の場合届かなかった)2-3日で管理移転完了の通知が届く。
  4. 新しいレンタルサーバー会社へのレンタル申込み、ファイルアップロード
     これで、ドメイン管理会社が移ったので、やっと新しいレンタルサーバー会社 F社にレンタルの申込みを行う。ここまでで都合 5日ほどかかってしまった。レンタルサーバーの申込みは至って簡単で早い。申込みが完了すれば、10分ほどで新しいサーバー関連の アドレスやパスワードが送られてくるので、データがアップできる。
     データを一通りアップしておいて、特に CGI関連のファイルでは 属性(パーミッション)の値を設定し、書込みなどの動作をチェックし問題なければ、新しいドメイン管理会社の D社の自分のコントロールパネルにアクセスして、DNSの切り替えを行う。
     説明では、このDNSの切り替え操作を行ってから 今まで通りのURLで新しいサーバー上のファイルが閲覧できるようになるまで 2日ほどかかるとなっていたが、私の場合10分くらいで切り替わっていたようだ。(新しいサーバーにアップしたファイルを若干変えておいて、切り替わったら分かるようにしておいた。最も、この DNSというのは世界各地に数多く存在しているので、全てのインターネット端末から新しいサーバーにアクセス出来るようになるのは、もっとずっと時間がかかるのかも知れない。現に、最初の NPOのHPをアップしたとき、新しいURLでアクセスできるようになるまでは、4-5日かかったような気がする)
  5. メールサーバーの切り替え
     新しいサーバー上の、メールサーバーのコントロールパネル(と言っても見た目は普通のWebページ)にログインして、必要なユーザを作る。サーバー移転の場合は、少なくともそれまでと同じユーザは作ることになると思う。
     そして、サーバー移転するとどうしてもPOPサーバー名やSMTPサーバー名は変わってしまうのでメールを読むメーラーの設定変更が必要になる。私のように、何台かのPCで同じメールを読めるようにしていると、全部のPCのメーラーの設定変更が必要になるので結構大変だ。
     もう一つ大切なことは、このサーバーの切り替え中に届くメールは、新旧どちらのサーバーに届くか分からないので、予め古いサーバーのメールは別のサーバーのメールアドレスに転送するように設定しておく必要がある。そうしないと、しばらくの間新旧両方のサーバーをチェックしないと受信メールを逃してしまうことになる。
     こうしておいて、全く別のサーバーのメール(フリーメールで可)アドレスから、切り替えたサーバーのメールアドレスにメール送信して、ちゃんと届くかチェックをする。新しいサーバーに届けば、少なくともその間に介在しているDNSは切り替わったことになるが、ネット上の全てのDNSのデータが書き換わるまでには数日かかると言われているので、それまでは古いサーバーの転送設定を外さない方が良い。
     とまぁ、多少の手違いはあったものの、今のところ大きな問題もなくサーバー移転は完了した。


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