電源ユニットの修理
(この文章は、去年夏にアップしたページを忘れていて半年後にリンクしました) 蒸し暑い金曜日が終わり、やっと明日は土曜日のお休み。 ほっとして、家に帰って、デスクトップの電源を入れると・・・ ウンともスンとも言いません。 >**<;;; 早速、土曜日に起きて簡単なチェックをしました。 電源が入らない原因として考えられるのは、 0.コンセントにつないでない!??? か停電している。 (意外と見落とすのが、電源ユニット後部のシーソースイッチが切れている) 1.電源コードの断線 2.電源スイッチの接触不良 3.電源ユニットの故障 くらいです。 電源コードを別のものに交換してみたりして達した結論は どうも一番難しい 電源ユニットの不良のようです。 仕方なく、PCのケースを開けて マザーボードとのコネクタを外しました。 ATA電源は、マザーボードに接続するコネクタの Power Supply ON 端子をGNDに接続すると、電源がONするようになっています。
写真のように、この端子を金属で短絡しても、5Vなどの端子に 電圧が出てきません。 あるいは、この Power Supply ON 端子と GND との間に、テスターを 接続しても、出ているべき電圧が出ていません。 意を決して電源ユニットを分解することにしました。 (当然、保障は切れていますし、直らない可能性もあります。 しかし、故障だと分かった以上、分解せずにいられないのが 私の性格です。 (^^);;; ) ヒューズの断線であってくれれば、話は簡単なんですが・・・
ケースを開けてざっと見たところ、IC やら トランジスタが所狭しと 並んでいます。 ヒューズ(上記写真の黄色い丸)は、昔ながらのガラス管ヒューズですが、 テスターで当たると、導通はあります。 残念?ながら、ヒューズの断線ではありません。 ICの中までチェックするのは、回路図も無い状況では無理です。 よく見ると、キバン上に半固定抵抗が 1個あります。 半固定抵抗は、一定時間で必ず接触不良が起きる部品です。 特に、この電源ユニットのように 温度が上がったり下がったりを 繰り返すような場所にある場合は、その寿命は極端に短くなるはずです。 試しに、ドライバを突っ込んで、ちょっと触ってみました。 そして、例の Power Supply ON の端子を、GNDに接続して見ました。 おおっ、 (^_^) 直っているではありませんか。ファンが回ります。 半固定抵抗の不良なら、交換すれば直せます。 でも、同じ抵抗値(2KΩ)の半固定抵抗は残念ながらありません。 そこで以下の選択肢が頭の中を巡ります。 1.このままそっとケースを閉じて、次回 秋葉原に出かけたときに 部品を買ってきて交換する。 2.手持ちの中で、20KΩの半固定抵抗があるので、これと交換する。 3.とにかく、同等の固定抵抗で代替してしまう。 試しに、半固定抵抗を回路から外して、抵抗をチェックすると ほぼ、1KΩづつの抵抗になっています。 手持ちの部品箱を探すと、1.1KΩ と100Ω前後の金属皮膜抵抗が 何本かあります。 これらを組み合わせて、必要な抵抗値を作ることにしました。 試しに、半固定抵抗をキバンに戻して回しててみると、5V端子の電圧が変化します。 そこで、この半固定抵抗に代えて固定抵抗の 1.1kΩと何本かの 抵抗をとっかえ引き換えして、5V がなるべく正確に出るような 組み合わせを調べて、ハンダ付けしました。 半固定抵抗は、特に電源回路のような発熱部では意外と早く 接触不良を起こしますが、固定抵抗をハンダ付けするとこうしたことは ありません。 信頼性は格段に向上します。
こうして、修理が終わって、再び電源ユニットの蓋をビス止めして 修理は無事終わりました。 一応、5V以外の電源も電圧チェックして問題なかったので、ケースに戻して ちょっと緊張しつつ、PCの電源ON ・・・・ ちゃんと立ち上がりました。 ほっ & 満足2!!!