我が家の PCの地デジ対応

地デジ化は問題と言いながら・・・
  TV放送波の地デジ移行については、少なくとも無料放送には必要ないとされる余分な著作権保護技術であるコピー10や BCASカード等の問題があるが、個人の意見とは関係なく計画は着々と進行している。最近は電波送信塔のスカイツリーの話題も賑やかだ。そんな状況から、PCでTVを視聴・録画する地デジ対応 TVキャプチャボードも数社から発売されるようになり、価格も大分こなれてきた。居間のTVではあまり TVを見ないが、PCでは何時見るとも知れない番組を録画することが多い私も、そろそろ地デジ対応しようかと近隣のPCショップで内蔵 PCIExボードの物色をして、最終的には都内に出かけたついでに秋葉原に寄ってパーツショップで品定め、それほど買う気もなかったが IOデータの「GV-MVP/XSW」という 地デジ・BS・CS対応ダブルチューナーおまけに 15倍録画(要は圧縮率が非常に高い)という、現時点で最も奢った仕様のボードを買ってしまった。(2010年 12月)
 最近発売されているPCはディスプレイがノート型で15インチ程度、デスクトップ型だと24インチ位と大型化しており、TV表示にも不足がないせいか かなりTV機能を搭載した機種が多い。しかし、一昔前のPCを使い続けている場合、TV機能は搭載していないことも多く、地デジ対応TVキャプチャーボードを新たに購入してTV機能を付加することもあるのではと思い、ボードの選び方、問題点等をアップしておこうと思う。
 尚、最初に断っておくが PCで TVを見ると言うと「PCで」という部分を忘れて「TVを」と思いがち。最初から TV専用のボタンやリモコンが付いたメーカー製のPCを購入する場合は兎も角、後付けの場合は通常の「ポンとスイッチを押してTVを見る」という感覚とは全く異なってくる。しかも後付けの場合は単なるアプリのインストールとは異なり、互換性や性能の問題が多くかなりの技量がないと使いこなせないと思われる。Webなどの 地デジTVキャプチャーボード紹介記事を読んでも、「あれが出来る・こう出来る」というチョウチン記事が多いがそうした評価記事には惑わされない方がいい。
正直、代金2万円(最近は 1.5万円近いが)はドブに捨てても・・・という覚悟がない限り手を付けない方が賢いと思う。

   <INDEX>
  1. TVキャプチャーボードの選定
  2. GV-MVP/XSW インストール
  3. GV-MVP/XSW 使い勝手評
  4. Direct DiscRecorder の編集操作方法
  5. 操作ボタンの意味と実用的な編集方法 (IOデータ/Corelに代わってマニュアル作りました!)
  6. その後の経緯:アップデート (2011/4/8版 gvmvpxsw414.exe)について
  7. その後の経緯 No.2: BD レコーダーの接続、エクスポート顛末記
    mtvBDDubbing.exe エラー自力克服!
    PC交換して再びエラー!
  8. 新たな問題:複数番組エクスポート不能
  9. 不良ディスクの再フォーマット
  10. PCを変えた場合の処理時間計測
  11. エラーコード:36
  12. その後のアップデート情報

  1. TVキャプチャーの選定ポイント
     PC用 TVキャプチャーと言ってもかなり種類が多い。PCIボード(デスクトップに内蔵する)や USBで外付けするチューナータイプ(主にノートブック用)のものなどがある。
     選定に当たっては、他の部品よりも PCの要求スペックをきちんと確認することが必要と思われる。CPUの性能は勿論、例えば ビデオチップの型番や ビデオメモリ(V-RAM)の容量など、或いは 内蔵タイプの場合は 空きのPCIコネクタ(PCIExpress x16の空きなど)等の確認が必要。事前に相性チェッカーと呼ばれる性能チェッカーをダウンロードして性能チェックを出来る場合がある()ので、購入前に候補のブランドの Webを確認してみるのがいい。(と言いつつ、私の場合は後からやった。 IOデータのカードについては価格.com にかなり酷評されていることにも後から気付いた。それでも致命的な互換性問題なかったのは、単に運が良かったということ)
     選定にあたっての基準スペックは以下の通り。

    仕様特質
    内蔵/外付け内蔵(PCIボード)はデスクトップ機のみ。
    USB外付けはデスクトップ/ノート機両方に対応
    対応放送波主に<地デジのみ>と<地デジ・BS・CS 3波対応>がある。地デジだけ見る場合は、前者でいい。BSなども見たければ、後者にする。現状で約5,000円の価格差がある。最近は 3波対応の価格がこなれてきたので主流になっている。
    シングル/ダブルチューナー2番組同時録画の他、録画中に別番組を視聴したければダブルチューナーにしておいた方がいい。但し、2番組同時録画では当然 CPUなどシステムへの負荷が増えるので パソコンのスペックが低い場合は避けた方がいいかもしれない。
    その他使い方によっては、意外と リモコンの付属などの仕様が必要になる可能性がある。PCとして使う場合は、キーボードやマウス操作が必然だが、TV視聴時にはそれらから離れて視聴する場合も多く、無いと意外と不便な事が多い。
    IOデータのボードが x15と、高圧縮率を謳い文句にしている。H.264 という高圧縮率でも比較的画質が劣化しないアルゴリズムの搭載が標準的になったので、そうしたボードの方が 同じHDD容量なら長時間の録画が可能になることは事実。
    殆どのボードに編集ソフトが付属しているが、CMカットなどの操作方法、処理時間によっては実用上使えないものも多い。
    メーカーにはパソコンの性能と主な操作の処理時間の相関を公表してほしいところだが、現状ではおそらくそうした情報はない。

     その他、PC内蔵の HDDの空き容量は意外と必要になる。アナログと違い解像度が高い分、録画時のファイルサイズはかなり大きい。最近は高圧縮可能な H.264対応した機種も増えてきたが、あまり高圧縮にすると画質もそれなりに劣化するので 100時間録画保存したい場合は最低でも 500GB程度、出来れば 1~2TBは考えておいた方がいい。
    HDDが一杯になったら DVDに焼けば・・・と思っても、処理能力の関係で DVD記録中は TV視聴が出来ない等の制限もあったり、DVDへのダビングは結構時間がかかるので私のようなズボラ人間は結局殆どやらない。

     と言うような理屈をこねたのは、私の場合実は購入後だった。自分のマシンがそれほどロースペックだとは思っていなかったのと、逆にO/Sが Windoews7 x64ということに気を取られてそこだけチェックしてエイヤッと買ってきてしまって実際にインストールしてみて焦った。最初は動作せず、慌てて「動作環境」を読んで、「えっ、こんなに必要なの?」と思った項目が幾つかあったことは事実。CPUやグラフィックボード等自分で交換も厭わないと思っていても、実際に交換するとなると面倒だし、金もかかるので事前チェックは絶対必要! と今は改心?している。


  2. GV-MVP/XSW のインストール記
     さて、それでは私の GV-MVP/XSW インストール記&使用感&不具合奮戦記
    ★ キバン取り付けの前に CD-ROMからソフト&ドライバのインストールが必要
     いつもの通り、箱を開けてキバンを取り出し、いきなり PCの空き PCI Express端子に挿入。この時点で、アンテナ栓が UHS/BS・CSの2本になっていることに気付いた。秋葉原でそれに気づいていれば一緒に分配器を購入してきたが、残念ながら一緒に買わなかった。家電店の店員なら「分配器が必要ですよ」というアドバイスも期待できるが、さすがに PC店では望むべくもないアドバイスだろう。仕方ないのでアンテナ線は取り敢えず一本だけ 地デジ側に接続して、B-Casカードを挿入しようとして、表裏が分からずこの時点で初めてインストールガイドを読む。そこでキバン取り付けの前にソフトとドライバーのインストールを実行する必要があることに気づき、一旦キバンを取り外して電源ONして CD-ROMからインストール。20~30分くらいかかってやっとインストール完了。インストール時間はかなり長め。Visual C++再配布可能パッケージ等をインストールするのが長い!
     電源OFFして、再びキバンを取り付け、再度電源ON。
     (注意書きも入っているが)キバン取り付け前に必ずシリアルNo.のメモを取っておくこと
    mAgicTV 関連のアップデータのダウンロードはシリアルNo.がないと出来ない。私は、このためにわざわざキバンを外すハメになった。でも普通、シリアルは保証書などにもプリントしてあるよネ。IOさんっ!
    ★ BCASカードは表裏間違えずにきちんと奥まで差し込むこと
     一通りインストール作業が終わって、さて電源ON・・・??「BCASカードが正しく挿入されていません・・・」というようなエラーメッセージが表示された。「あれっ、表裏を確かめたのに?」と思って、再度パソコンのケースを空けて確かめると、どうやらBCASカードを充分に差し込んでいなかった模様で、力を入れると更に 1cmくらい引っ込んだ。再起動でやっとチューナーが無事認識され、ドライバが認識されている模様でかなり時間がかかって完了した。BCASカードは通常外すことは考えられないし、元々経産省の天下り先確保&業界団体の慣れ合いで出来たような無用の長物なんだし、わざわざ別体とする必要なんてないから、せめて出荷時にきちんと差し込んで通電確認しておいてくれればかなりの手間が省けて、無用な金を払って手間をかけると言う2重の負担から解放されるのに、何と言うユーザ無視のシステムなんだ!
    ★ ビデオ関係の仕様を満たしていることが必要(当然!)
     次に、CDインストール時にデスクトップに出来た「mAgicTV Digital 初期設定」というアイコンをクリックして初期設定を行う。BS/CS側のアンテナが繋がれていないので エラーが表示されるが、そのまま継続。やっと終わって いよいよ mAgicTV を起動・・・・ しかし映らない。今度は mAgicTVが起動はするものの、TV画面は真っ黒。音だけが聞こえる。この時点で、Webの FAQを探して、互換性チェッカーなるものが存在することを認識。早速ダウンロードして実行すると、V-RAMが 128MBしかないと診断された。「あれっ・・・曖昧な記憶ながら 256MBあったはず」と思って、試しにデスクトップの解像度を 1920x1080 から 1280x720に落としてみるとTV画面が表示された。やっぱり V-RAMサイズが足りないことを確認して、そう言えばこのマザーは メインメモリの一部を V-RAMとして使う仕様で、サイズは確か BIOS設定で変更で来たはず・・・と思い出し、再度電源を切って再起動。BIOS設定画面でチェックすると、確かに 128MB~512MBまで選択できるようになっているが、現在の設定は 128MBとなっている。(以前、確か 256MBに設定したはずだがデフォルトに戻ってしまった様子)ここで 256MBに設定し直して起動してみると、今度は 画面解像度が フルハイビジョンサイズでも画面表示がされた。作業を夜から始めたこともあり、この間、およそ2日間かかってしまった。
    ★ 最初のチャンネルスキャンが出来ていないと 放送波切換えボタンが押せない
     そして、更に翌日 アンテナの分配器を<自作>して、BS/CS側のチャンネルにもケーブル入力をつなぎ、BSに切り替えようとしたら、何故か BSのボタンも CSのボタンも押せない?!
     再び Webの FAQを読むと、※ケーブルテレビのBS・110度CSデジタル放送はケーブルテレビ用に変換されているため、本製品では受信できません。となっている。「えっ、ケーブルTVじゃBSが見えない!?」と焦って、パッケージの注意書きを見ると米粒よりも小さな字ながら確かに「CATVのBSデジタル放送はCATV用に変換されているため受信できません」と書かれている。まさかっ!?と思いつつ Webを検索すると現在では CATVでも同一周波数パススルー方式が可能との情報があった。以前、液晶TVを買った時に特段設定やアダプタ装置を使わないでもBS/CSが受信できていたので、おそらく私のマンションはBS電波もパススルー方式だと思い込んでいた。
    ★ ケーブルTVでも、パススルーならOK!
     今度こそ、アウトッ! 3波対応ボードを買いながら、地デジしか見えないなんて・・・・と落ち込みかかったが、イヤ待てよ!そう言えば、初期設定の時に自動でチャンネルスキャンしていたが BS/CSはアンテナ未接続でスキャンできずにパスしてしまったと思い出した。もしかしてと、インストールディレクトリを探して「mAgicTV Digital 初期設定」を試しに再度実行。すると今度はちゃんと BS/CSともスキャンしている。やった! 今度は BS/CSボタンが押せるようになった。この間、実に 足かけ 3日間!!
     しかし最近のマンションタイプ等の共同視聴ではセットトップボックス経由は敬遠されるのでパススルーがほとんどだと思うけれど、 IOデータも一律に「CATVでは BSが見れません」なんて随分いい加減な(損な)表示をしているものだ。

  3.  さて、使い勝手は???
     万難?があったが、殆ど奇跡的ながらやっとまともに受信・録画できるようになった。さて使い勝手はどうだろう?
    問題の画質はぱっと見非常にきれい。(と言うか、デジタルなので復調アルゴリズムは決まっているはずで、チューナーで色が変わることはないから解像度以外はPCのモニタ(三菱製)の画質がいいと言うことか?)但し、動きの激しい場面などは形状の外輪にインタレース状の櫛模様がかなり目立ったりブロック歪が残ることがある。スポーツ観戦などでは気になるかもしれない。私の環境がお粗末なせいか、はたまたバックグラウンドの他の処理が重なった場合か、本当にたまにだが、コマ落ちすることもある。
     ウリの仕様の「x15録画」の高圧縮は、H.264の威力でそこそこ見れる画質。
     視聴ではチャンネル切り替え、特に地デジ<>BS<>CS の放送波切り替えが非常に遅い。計測するとそれぞれに 11秒かかっている。ボタンを押してから 3秒以上かかって反応するのは民生用としては考えられない仕様だ。
     番組表や録画データを管理する mAgicガイド Digital は、全体的な使い勝手はそれほど悪くはないが、表示幅などによって内容が全部見られない。マウスポインタを番組の上に合わせれば下図のように表示領域が下方向に拡大し表示されるのだが、マウスの動作検出パルスの感度が悪いのか ごくたまにしか表示されず、表示されてもすぐに消えてしまう事が多くイライラさせられる。ドラマ等は荒筋よりも出演者を確認してから予約することが多いので、例えば右クリックで全データ表示等が出来る等、確実な動作ができる仕様に変えるべきだと思うのだが。(5/8追記:その後、マウスカーソルを番組欄の上で完全静止させて 3秒ほどすると拡大表示されることに気づいた。しかしほんの僅かマウスが動いても消えてしまうので、確実に表示させるにはマウスから手を離して放置しておく必要がある。何と「パルスの検出精度が悪い」>>「検出精度が高すぎる」だった。私が設計するなら、表示を消す判断は 現状の5倍くらいの幅にするだろうに!!)

     総合的には、単なる番組の視聴や、録画したパソコンで編集せずにそのまま再生して見る分には、強い満足感はないものの特に大きな問題も感じないと思われる。
    しかし、編集して メディアに書きだそうとすると、付属の DirectDisk Recorderの処理速度が【超】遅く、途端にストレスがたまって評価は最低になる(勿論、PCの性能にもよるのだろうけれど 他の同様のアプリの速度と比べてもかなり遅い部類だと思われる)。
    編集なしで直接 DVDへエクスポートする場合は、普通の速度だ。録画品質にもよるだろうけれど 1時間番組で 1時間弱と言ったところ。


    ★ 予約録画がスリープ状態から出来ない
     例えば予約録画を12時間後にしたいとか思った場合、それまで PCをスリープ(又はスタンバイ)状態にしておいて、時間がきたら復帰させたいと思っても、予約録画開始時間になってもスリープ状態から復帰する仕様にはなっていない。TVrock などのフリーウェアでもスリープからの復帰が出来るようだが、この機能は絶対に必要だ。300Wのデスクトップ機を外出中ずっと回し続けるわけにもいかないので、何とかスリープから復帰するフリーウェアと組み合わせて使っているが、一旦予約した番組よりも前に別番組の予約を割り込ませたいとかなった途端、別設定は変更が大変。これだけでも何とかしてほしい。
    予約録画時のスリープからの復帰については、その後復帰することが分かった。最初何故復帰しなかったのか理由は不明。逆にスリープから意図しない時に復帰してしまうことが多かったので復帰条件を幾つか変更したことは事実だが、それらが影響したのかもしれない。
    現時点では、予約時間が来るとスリープから復帰して特に問題はなく録画が行われている。

    ★ 編集処理~DVDエキスポート中は番組予約できない。
    エキスポートの処理中は、番組表がブラックアウトしており録画予約は出来ない模様。編集処理中に予約時間が来た場合にどうなるか、まだ確かめていない。
    下記の問題と併せて、非力なPCではとにかく直接視聴するか、録画した番組をそのまま録画PCでひたすら見るような使い方以外は難しい。

    ★ DVD-RAMは何故か同一のディスクに 2回目のダビングが出来ない
     その後、2011年 4月 8日付でアップデータ (gvmvpxsw414.exe)が公開されておりダウンロードしてアップデートしたところ、使用済みの DVD-RAMにも書込みが出来るようになった。
    DVD-RWの場合は、同じディスクを何回使っても問題なくダビング記録できるが、DVD-RAM を使うと、何故か2回目以降の記録で、メディアが非対応という警告が出て記録できない。「ダビング開始前にメディアのフォーマットを行う」にチェックが入っている状態や、別途 Explorerからフォーマットをしても同じ。完全フォーマットでも試したがダメ。DVD-RAMでも mAgic ガイド Digitalだけでダビングに使う場合はリライタブルにはならないと言うことで大きな問題。


    ★ 編集ソフトは処理スピードが【実用以前】
     更に、録画した番組の CMカットや、複数枚数の DVD への分割などの処理をしようと思うと、付属ソフトの処理スピードは耐えがたい遅さ。(フルハイビジョン画質の処理に時間がかかることは分かるが、それにしても・・・)私の環境ではジャンプボタンを押して、6個のサムネール画像が表示更新完了するのに約 1分かかることもある(サムネール間隔 30秒の場合) 。ボタン操作が受けつけられたかどうか、画面表示が変わらないので分からずに表示完了前にもう一度押すと画面がホワイトアウトしたり、処理中を示す回るリングアイコンが表示されてわけが分からなくなる。1個の操作をしたら、とにかく「じっと待つ」しかなさそうだ。
     CM自動検出機能があるので試してみたが、1時間番組を検出するのに 1時間ちょっとかかって、高精度の場合で3~4か所のCM部分の他、全体で 30カ所くらいのシーンが検出されてしまった。これを CMからプログラムに戻すために、プログレスバーを操作しても、殆ど応答しない。半分くらいやって諦めてしまった。低精度だと、短時間で済むかと思ったが、検出時間は変わらずに CM部分が引っかからないことがあるので使えない。せっかくのデジタル放送なんだからカット部分を検出するのはワンセグデータで処理する等の工夫で改善できそうなんだが。
     更に、途中までの処理状態での保存はできない。処理したらとにかく DVD/BDに書き込んでしまわないと経過の保存は出来ないようだ。1時間の番組の CMカットを完了して DVDに書き込むまでにどんなに慣れても 3時間は覚悟した方がよさそう。
     しかも、マニュアルはいたって「簡素」。ボタン類の意味も 1行程度の説明で、専門用語が分からなければアウト。・・・・それでも使いたいと言う人は、奇特にも私が人柱になって確かめたのでこちらをどうぞ

    ★ 編集した番組の DVDへの書込みは・・・超遅い
    編集しないで DVDに記録する場合はそれなりの速度。しかし、CMカット編集等した動画を DVDに書き込もうとすると、1時間番組で3~4時間の書込み時間は覚悟した方がいい。あまりにも進行が遅く、編集済み中間作業を保存することもできないので、PCをONしたまま出かけて 8時間ほどして帰ってきたときにはさすがに終わっていた。従って時間計測できなかった。2時間番組を LPモードで書き込んで、途中の%表示を測ったら 1%/3.5分 かかっていた。そのまま比例計算すると 350分≒6時間! となる。(x4 の DVD-RAM使用時)
    その後、DVD-RWで 1時間番組を SPモードで書き込んだら 3時間 10分かかった!

    ★ 録画中は CPU切換え器は使えない(これは私の環境が特殊と言うことなんだが)
    (この内蔵チューナーに限った話ではないが)パソコンでデジタル放送を見るためには、デジタルコンテンツの不正コピー防止の暗号化であるHDCP対応モニターが必要になる。デジタル放送表示の最中は HDCP機能がONになっていて、常時対応モニターの接続をチェックしている模様で、対応モニターが検出されないと mAgic TVから録画ボタンを押しての「見ながら録画」は出来ない(予約録画は可能)。私のように 1台のモニターで パソコン 2台を切り替えて使っていると、録画中に忘れて切り替えると途中で録画が終了している。特殊なケースだが、この点だけは確実にHDD内蔵のチューナーの方がいいだろう。(この項 6/06追記)

  4. アップデートの実行(2011年 4月 25日記参照)
     その後、2011年 3月頃から時々録画の失敗が多発するようになった。最初はその時期に使い始めた PICというワンチップマイコンの開発ツールのMPLAB IDEとチップへの書込みツールの PICkitを起動中に mAgicガイド Digitalを起動したところ、 Visual Basicの ランタイムライブラリのエラーが発生したので この開発ツールとバッティングしているのかな?と思ってなるべく同時起動をしないようにしていたが、次第に頻発するようになり開発ツールを終了しても或いは最近は再起動しても録画が出来ないことが多くなった。この時点で、「もしかしたら Windowsのアップデートで何か使用しているライブラリが変更されて問題を起こしているのでは?」と思いついた。そこで IOデータのHPを確かめたところ 2011年 4月 8日付でアップデートがダウンロードできる様になっていた。早速ダウンロードしてアップデートしたところ、どうやら録画のエラーは収まった(4回録画中 エラー0)。同時に、1回使用した後の DVD-RAMには書き込めなかったバグも修正されたと見えて、使用済み DVD-RAMを使ってみたが問題なく書込みできるようになった(n=1)。
    しかし、アップデートに当たっては私の環境では下記のような問題も幾つかあった。
    ① アンインストール時の不具合
    アプリ、ドライバー共に一旦完全にアンインストールしなければアップデートはできない。更にアンインストールするためには mAgicマネージャの常駐を終了させないといけない。(ここまではアップデートのインストール方法に説明があり、ある意味仕様通り?)手順に従いタスクトレイの mAgicマネージャDigital の常駐を終了させてからアンインストールしようとしたが、何故かファイルが実行中というエラーでアンインストールが出来なかった。仕方なしに、コントロールパネルの(或いは Ctrl+Alt+Deleteの同時押しで)タスクマネージャを起動して確認するとプロセスタブで mtvManager.exe が実行中になっていたのでこれを強制終了させて見たところ何とかアンインストールが出来た。
    結局、下記のように タスクマネージャのサービスタブで「 mAgicTVDigital」と プロセスタブで「 mtvGuide.exe」「 mtvManager.exe」など関連するサービス・プロセスを全て終了する必要がある。



    ドライバーインストール後は再起動が必要
    インストール中に ドライバーをインストールしてから、特に再起動しないでもアプリのインストールに進めた(説明書でもこのタイミングでは再起動が必要とはなっていなかった)が、Windowsインストーラの警告「別のプログラムをインストール中です」と警告が出てしまい、そのまま継続すると Corel TVX SDKのインストールの処で失敗してしまう。3回くらい繰り返して、もしかしてと思ってこの時点で再起動をしてみた。今度は DVD焼き込みソフトの Neroの一部のプログラムが書き変わるという警告が 2度ほど出たが、そのまま進めてインストールは完了した。現時点で Neroは確認してないが、Magic TVの初期設定は無事済んで、録画済みデータの再生もできるようになった。
    ③ スリープを繰り返したり、多数のアプリを起動・終了した後では mAgic TV Digital が不安定
    しかし、スリープと復帰を何回か繰り返してから mAgic TV Digitalを起動しようとすると「チャンネルの切り替えに失敗しました」というエラーが 4回ほどでてアプリが終了してしまうようになった。朝から 起動しっぱなし、途中 2~3回スリープと復帰を繰り返してかなりのアプリを立ち上げたり終了したりした状態。スリープが問題なのか、別のアプリとのバッティングなのかは今のところ不明。一応再起動すると発生しない模様だが、まだまだバグは取りきれていない様子。
    ④ 毎週連続録画の削除のゴミが残っている?
    アップデートと関係あるのか元々のバグなのかは不明だが、以前にある番組を「毎週」で予約録画したことがあった。設定してから 3週間くらいでそのシリーズが終了したので(はっきりは覚えていないが)予約をキャンセルしたと思う。そんなことは忘れていたが、今回 その番組と若干時間が重なる同じチャンネルの番組を録画しようとしたら「すでにその時間、同じチャンネルの予約がされています。重複した予約はできません」のような警告が出て予約が出来ない。番組表を見てもその時間のそのチャンネルは予約にはなっていない。設定から予約一覧を開いて見ても予約にはなっていない。過去の録画ファイルを確かめて「そう言えば・・・」と以前の同時間・同チャンネルの予約の事を思い出したが、この予約情報を削除する方法が全く分からない。Webを検索すると、どうやら C:\Documents and Settings\<USER>\AppData\Roaming\I-O DATA\mAgicTV\TVManager\Schedule.dat というファイルが予約情報を記録しているファイルの模様。これを削除すれば予約の不具合は治る(勿論その他の録画設定も削除されるが)らしい。ところが Windows7 のためなのか、バージョンが変わったためかそのフォルダにはSchedule.dat というファイルは存在しない。 代わりに riset2.ri というファイルが存在し、更新日付も新しい。バイナリファイルなのだがテキストエディタで開いても番組名などは確認できるので、どうやらこのファイルが予約情報を記録しているらしいと当たりを付けてファイル名を変えてみた。ところが mAgic ガイドDigitalを再起動して予約しようとしても何故か同じ警告が表示されて予約できない。そこでふと思ったのは、番組予約というのはmAgicガイドDigitalを起動していない時も有効な訳で、と言うことはO/S上で常駐して予約時間を監視しているサービスがあるわけで、そのサービスはmAgicガイドDigitalが終了していてもこの内容を保持しておりその保持されているデータを削除しないことには、何かのタイミングで再び保持しているデータを書き戻してしまうのではないかと言うこと。そこでタスクトレイの mAgicマネージャDigitalを終了させ、念のため再びタスクマネージャを起動してプロセスタブで mtvManager.exe を「停止」にしてから、上記 riset2.ri というファイルを削除してみた。そうしておいて、再びmAgicガイドDigitalを起動し下の図のように mAgicガイドDigitalの「設定」>「mAgicマネージャ設定」>「予約一覧」タブで「新規予約」から時間とチャンネルを指定して予約してみたところ、どうやら警告も出ないで予約でき、録画も無事出来た(番組をダブルクリックしての予約はダメだった)。おそらくこの予約情報ファイルには一旦毎週連続で予約した番組は予約をキャンセルしても何らかの情報が残り、キャンセルのフラグ等で予約情報は表示されなくなるものの、新たな予約の際にはこのフラグを無視して一致した時間とチャンネルを照合してしまい少しでも時間が重複した場合には警告を表示させるようになっているバグがあるのではないか。まぁ、私がそんな不具合解析をしてもどうしようもないが、対症療法としては上記の方法は使えそう。Webで見ると予約での不具合が結構ありそうなので、いっそのこと「予約クリアー」ボタンのような、予約情報ファイルとメモリ中の予約情報を気前よく「エィッ」とバッサリ捨ててしまうような機能を付けてはどうでしょうかね?->IOデータさん
    <設定画面での予約手順>
    まずは上記のサービスとプロセスの終了を行ってから mAgicガイドDigitalの「設定」から「mAgicマネージャ設定」画面を開いて

    「予約一覧」タブを開いて「新規予約」ボタンを押す。

    予約番組のチャンネル・時刻等を選択してから「番組名」に適当な番組名を入れて「OK」ボタンを押す。

    しかし、毎回思うんだが、再インストールの度に 初期設定でチャンネルスキャンをし直さなければならないのはちょっと不親切。新たなチャンネルスキャンには 「CS」を除いても 「22分」もかかってしまう。当然それまで視聴や録画は出来ない。通常はこうしたユーザー環境の情報ファイルだけは残して再インストール後にそのまま利用できるようにするのが普通なんだが。


  5. その後の経緯:BDドライブの搭載 (2011/7/17)
    遅まきながら、BDドライブを搭載してみようと言う気になって、秋葉原近くに出掛けたついでに ドスパラに寄って現時点で多分殆ど最安値 8,980円なりの LGエレクトロニクス製のバルクドライブ(x12書込み)を購入。既設の DVDドライブを外して乗せ換えてみた。
    Webでの情報からすると、mAgicガイドDigitalでは DVDへの保存よりも BDへの保存の方がずっと難易度が高そうで、一発で保存できるとは思わなかったが、そこがまた楽しい・・・・という困った性格。で、やっぱりドツボにはまった。
    まずは BDドライブを載せ替えて、ドライバや 付属の CyberLinkの書込み・再生ツールをインストールしたのだが、ツールをインストールしようとしても「エラー1618 別のインストールが既に実行されています。別のインストールを完了してから、このインストールを実行してください。」というどこかで見たようなエラーが出てインストールが出来ない。タスクマネージャを見ても、CyberLink関連のインストールが2重に起動している様子はない。あちこち確認して、ふと気づいたのは「別のインストール=タスクトレイの Windows updateの準備完了 かな?」ということ。まさしく本当に折悪しく? Windows7 SP1のアップデートと重なってしまったようだ。どうも Windowsは 同時に複数のアプリのインストールを認めていない様子だ。Windows update と気難しい mAgicガイドDigitalの相性も気になって、Win Updateを一旦非表示にしておいて・・・とも思ったんだが、どうせ SP1は別の不具合などで遠からずインストールする羽目になるだろうと諦めて、セオリー通り まずはWindows update を先に実行。これが長い。体感時間 1時間以上もかかってやっと Updateが終わり、CyberLinkツールのインストールへ。どうやら私の勘が当った様で、今度はすんなりインストールが完了。
    さて、BDへの書込みは如何に???と 期待!しつつ mAgic ガイドDigital から エクスポート > BD を実行すると矢張り <期待を裏切らず>にエラー「mtvBDDubbing.exe は動作を停止しました。問題が発生したため、プログラムが正しく動作しなくなりました。プログラムは閉じられ、解決策がある場合は Windowsから通知されます。」が表示されて、書込みは中断。BD-REには書き込まれない。

    Webの情報では、一旦 mAgicガイドDigitalをアンインストールして、別バージョンの再インストールなどで解決した等と言う情報もチラホラあった。そこで 悩みつつも、ドライバ・アプリのアンインストール > ドライバ・アプリの再インストールを実行。
    ところが、1時間ほどかけて アンインストール・再インストールをしたにもかかわらず、再インストール途中で DirectXのインストールエラーが発生。そのまま進めたが それが影響したのかどうか定かではないが、再インストール後に(当然再起動して)mAgicガイドDigital初期設定を起動すると今度は「gvmvpxsw.dll DLLが読み込めません。」というエラーが表示された後 mAgicガイドDigitalは一旦起動するものの 過去に録画した番組の再生も mAgicTVも起動しない。設定で見るとデバイスの「GV-MVP/XSW」がグレーアウトしていて選択できない。しかしデバイスドライバはエラーにはなっていないし、問題の gvmvpxsw.dll もインストールフォルダにちゃんとあって、レジストリを検索するとレジストリにも インストールフォルダ下に gvmvpxsw.dllはあることになっている。どうも「gvmvpxsw.dll が見つからない」のではなくて何かとぶつかって読み込めない様子。
    この時点で深追いは止めて(もう十分深追いしている?)、再度アンインストール > 再再インストール をすることに。今度は 過去の自分の経験を思い出してドライバのインストール後にも一旦 Windowsを再起動してからアプリのインストールに進む。どうやらこれが当ったらしく、今度は DirectXのエラーも出ないでインストールが完了。初期設定もスンナリ終わって、BDへのエクスポート問題のところまでは戻った。
    しかし、ここまでの長時間の作業も空しく、BDへのエクスポートは同じ状況。 そこで、試しに「編集してダビング(コピー/ムーブ)で書き込んでみた。すると BDを選択して数秒すると「Direct DiscRecorder for mAgicTV: AACSキーの有効期限が終了しました。映像によっては編集・再生が出来ない場合があります」というようなメッセージが出て「アップデート」を推奨してきた。お勧めに従って「アップデート」を選択すると、「AACSキーのアップデートは正常に終了しました」というようなメッセージ。再度「編集してダビング」を選択し、実際には何も編集せずに書込み開始。以降 時間だけは果てしない位かかったが(30分番組をLPモードで記録した ≒1GB の番組の x2倍書込みの BD-REへのエクスポートが何と 2時間半近く)、何とか BD-REへの書込みが完了し、ディスクは排出。ドライブに付属の Power DVD 9.0 でディスクを読み込ませると再生が出来た。
    これをはたして<出来た>と言っていいものかどうか? 単純計算で 20GBのファイルを保存するのに50時間という天文学的時間が必要になる。  時間を見て、ダイレクトに BDへエクスポートできるようにならなくては!
    2011/07/18
    気合いで昨日に続いて続行! 編集してダビングが問題ないので、基本的な相性とかの問題はなさそう・・・というのが寝ながら考えた結論。単に mtvBDDubbing.exe という実行ファイルの起動時の問題なら、と当たりを付けて XP互換モードでの実行を試した。

    やったことはと言えば、単にインストールフォルダの mtvBDDubbing.exe を捜して、その上で右クリック。「互換性」タブを開いて「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック。その下の選択肢が「Windows XP(SP3)」となっていることを確かめて「OK」または「適用」を押すだけ。
    自分でも信じられないが、たったこれだけのことで エラーはでなくなって、1GBの録画ファイルが僅か 9分ほどで保存された。あまりにあっけなかったので、ほっぺたをつねる代わりにもう一度「互換モード」のチェックを外して書き込んでみると再度 エラーになるので間違いなさそうだ。
    しかし、問題が一つ。上記の「編集してダビング」では音声が 別形式で保存されるらしくバルクのBDドライブに添付されていた Power DVD無料版で問題なく再生されるのに対して、直接エクスポートした場合の音声データは AACで記録されるらしく、こちらは無料版 PowerDVD では対応しておらずアップグレードしろと表示されて、音声が聞こえないクチパク画像。9千円弱のBD DVDドライブを購入したのに 安くても 6千円もするアプリのアップグレードを購入したのでは意味がないので、取り敢えずこの問題は放っておこう。(2011/08/17 追記:その後、PowerDVD11 の○ラック版をネットの P2Pからダウンロードしてこの問題もクリアーした。)
    この際とにかく BDにエクスポートする際のエラーを回避出来たと言うことが私にとっては重要だ。
    その後、近くのPCデポに出掛けたら 日替わり特価で BD-R DL(50GB 6倍速)ディスク 10枚が 2,480円だったので購入して書込みテスト。丁度 NHKBSプレミアムの「ダークエイジロマン 大聖堂」全8篇を録画してあったので、これをまとめて 1枚のディスクに書き込んでみた。(15倍録画なので、合計≒ 8時間が 18GB程度だったが ≒2時間でダビング完了。
    その後の顛末: PC交換して再びエラー! (2011/12/26 追記)
    別ページにアップしたように、この地デジTVカードの検討で 今までのメインマシンが高精細動画の処理能力不足という現実に直面して、Core i7 2600K CPUで PCを新しく組み立てた。さて この地デジボードも全て新しいマシンに移行して・・・・と確認を進めて、DVD-RWへのエクスポートまではスンナリ進んだ。しかし、一番大切な BD-REへのダビングでまたまた不具合。録画番組を選択して「BDへのダビング」を実行すると「mtvDubbing.exe が動作を停止しました」という例のエラーメッセージが出てしまい、ダビングが出来ない。PCを再起動して何度か確かめたが現象は同じ。以前のことを思い出して、「編集してダビング」を実行してみたが、こちらはOK。で、やはり過去の経験から、mtvDubbing.exe の互換性タブをチェックすると、このPCではまだこのXP互換のチェックをしていなかったことが判明。さっそくチェックして実行してみたが、今度は「BDへのダビング」を実行しても何も起きない。ハングアップではなく mtvDubbing.exe が起動した気配がない。再起動しても同じ。タスクマネージャのプロセスで見ても mtvDubbing.exe は実行されていない。???と思いつつ試しに mtvDubbing.exe を直にダブルクリックして実行してみた。するとナント mtvDubbing.exe のウインドウが開いて、そこのダビング番組名欄には先ほどダビングしようとした番組名がちゃんと表示されている。半信半疑でそのまま「書き込み」ボタンを押すと、正常に書き込みができてしまった。なぜ 親プログラムからチャイルドプロセスの mtvDubbing.exe が起動しないのか不明だが、当面 再再再インストールの時間はないのでこの対応策でお茶を濁すことになりそう。

  6. 新たな問題:複数番組エクスポート不能 2011年 8月19日追記
    その後、2011年 8月に入って Windows7 の SP1アップデートやら、BDドライブのファーム 1.01へのアップデートやらと続いた。それらが災いしたのかどうか分からないが最近新たに発生した不具合(多分それら以前からも時々は発生していたと思うが頻度が上がった感じ)。
    (以下は その後の検討で、どうも Maxell製 DVD-RWディスクの不良に起因すると思われる。念のため記述はそのまま残すが、こちらの経緯を参照のこと)
    mAgic Digital ガイドで DVDに録画データをエクスポートする場合、複数の録画データを 1枚のディスクにエクスポートするには、ライブラリウインドウで複数の録画データを同時に選択してから「エクスポート」するか、或いはデフォルトでは「ディスクのフォーマット」がチェックされており、録画済み DVD-RWを挿入してもフォーマットされてディスクに記録されている番組は消えてしまうので、例えば 1時間番組しか記録していないディスクに もう 1時間分の録画ファイルをエクスポートする場合、このフォーマットのチェックを外してからエクスポートすれば追記出来る仕様になっており、連続番組を1枚のディスクに記録する際に何回かこの操作を行った。最初の内(今年の 4月頃)はどちらの操作も問題なくエクスポート出来ていたのだが、それが最近続けて失敗するようになった。
    症状は 書込み開始後暫くすると以下のようなエラーが表示されたり、あるいは書込みがされているようにドライブのLEDが点滅状態を繰り返すのに何時まで経っても終わらないなど。いずれも追記の番組は記録されない。

    短い番組を幾つか録画しテストを繰り返したが、Windowsの立ち上げ直後にエクスポートすると無事終わる事が多い。起動後長時間他のアプリを使用したり、スリープ状態になったりした後でエクスポートしようとした時に発生確率が上がるような気がするものの、現時点で原因の確定は出来ていない。 もしかしたら、Windows7 の SP1アップデートなどの影響かもしれないが、mAgic Digitalの次回アップデートが出るまで暫くの間は追記は諦めざるを得ないと思われる。
    これらの過程で、試しに mAgic Digitalガイド以外のツール(Power2Go/Neroなど)で BD-REをフォーマットしてみた。すると何と どんなフォーマットソフトでフォーマットしてみても 録画には使えなくなってしまった。それどころか、ドライブにディスクを挿入すると、LEDの点滅が果てしなく続き、Windowsの応答が非常に時間がかかるようになる。
    VSO Inspector でのメディアチェック結果では 容量・セクタなどは表示されるもののやはり UDFフォーマットとはならない。
    セクタスキャンの結果では 少なくとも Sector 0-15の範囲で(ディスクによっては 0-63)、以下のエラーが返される
    Read failed: Code 03 10 90 [Medium error]
    Read failed: Code 05 21 00 [Illegal request, LBA outo of range]
    安易なフォーマット(または消去)の結果かもしれないが、どうも先頭セクター(0-15)は All 0 のデータが読み出されなければならないのに、不正なデータが書き込まれてしまっている模様。
    CDCheck でチェックすると
    error;win32;パラメーターが間違っています。 (code: 87);E:\
    critical;process;File/directory in setup window not found! (code: 2);E:\
    critical;process;Process aborted! (code: 3);
    困ったことに、一旦この状態になると mAgic ガイド Digital では勿論、他のDVD消去/フォーマットツールでも「ディスク不良」等となってフォーマットすら受け付けなくなるので、再使用が出来ない。

  7. DVDへのエクスポートでフォーマット破壊
    (2011年 11月 6日追記) 以下の現象は、現時点までの検討では どうも Maxell製 DVD-RWディスクの不良に起因していると思われる。詳細はこちら
    (2011年 10月追記)
    上記の複数番組エクスポート時に発生したエクスポート不能や、フォーマットエラーは その後、単純な1番組のエクスポートでも発生することが分かった。
    mAgic ガイド Digital のエクスポート時に「フォーマットしてから記録」をチェックしておくと、スタート直後にまずフォーマットしようとするんだが、その際にどうも 先頭セクター(0-15)を壊している模様で、一度エラーになったディスクは mAgic ガイド Digitalでは 2度と使えなくなってしまう。普通のアプリではこの先頭セクターには書き込めないはずなのに???。これは私の環境の問題ではなく、アプリのバグのような気がする。
    当面の対応策として逆にこの先頭セクターのリセット(書込み)が出来るツールを探しているんだが、この時点では見つからず 都合 5枚ほどの DVD-RWが使えなくなってしまった。
    このエラーはどうもアプリの mAgic ガイド Digital を使い続けるほどに発生頻度が増している傾向があり、再インストールをするとほぼ発生はしなくなるものの、2~3ヶ月経つと再び頻度が増えてディスクを壊してくれる。
    対処は DVD-Rでは今の処、発生はしないようなので(と言っても 現在まで 3枚しか焼いていない)最近は DVD-RWの使用は諦めて DVD-Rを使っている。
    (2011年10月 25日追記)更にシツコク検討
    何度か録画のエクスポート(新規記録・追記含め)を失敗したので使えない DVD-RWが増えてきた。このままでは勿体ないので何とか使えるようにしたいと検討してみた。
    要は 0-127辺りの先頭セクターから全てのデータを消去して工場出荷状態にできるツールがあればいいと言うことは分かっているので、例えば ディスク全体のイメージを書き込む ISO書込みツールで正常なディスクのイメージをコピーで書き込めないか試してみた。しかし Neroなどの書込みツールでは、書込みの前に消去・フォーマットをしようとするとその時点でディスクのチェックが行われてしまいディスクエラーになって先に進めない。仕方ないので、消去・フォーマット機能を持つフリーウェアを片端から試してみようという作戦に出た。
    既に Neroや UtilDVDRW の消去機能は試していたが、フォーマットツールでも初期にディスクチェックを行うため消去動作に進めずに使えない。加えてインストールしてあった ISO書込みソフトの Magic ISO Makerというツール(フリーウェアではないが、試用でフォーマットが出来る)。このソフトの「Tools」>「Burn CD/DVD with・・・」で表示される ISOイメージ書込みウインドウで「Erace」ボタンを押すと消去が出来るが、不良ディスク 5枚中 4枚はこれで再利用できるようになった。しかし、残り 1枚だけはこのソフトでも消去動作を受け付けない。
    次に、フリーウェア紹介サイトの謳い文句で可能性のありそうなものを物色した結果「ブータブルイメージ 作成、RAW ライティング、オーバーバーン、RW ディスクの内容消去」などという紹介が目に付いた。 InfraRecorderというあまり馴染みの無いフリーウェアなんだが、「RAW ライティング」という語句に何となく先頭セクターを触れそうな雰囲気を感じて惹かれた。そしてこれが大当たり!  VSO Inspector などのフォーマットチェックツールで先頭領域をスキャン出来なかったディスクが このソフトのフォーマットによって生き返った。但し、「Full format」が一回だけだと Sector0-15 のリードエラーは解消しないこともあるが、この状態でも何故か mAgic ガイド Digitalではエクスポートが出来ている。おそらくSector0-15 のエラーを何回もトライするためと思うがアプリのスタート時にディスクの認識までに数秒長くかかるような気がする。今の処 2度続けて「Full format」すると Sector0-15 も完全に All"00" となりそうした問題は起きない。この辺りは、ドライブの消去エネルギーやディスクの感度との関係がありそうな気もするが、この辺りになるとおそらくツールと言うより「測定器」が必要になりそうだ。(*1)
    いずれにしても InfraRecorder の消去機能のお陰で VSO Inspectorでは「空のディスク」となり mAgic ガイド Digital でもエクスポートが出来るようになった。(勿論また失敗もあるが、再再利用は出来ている)

          InfraRecorder の消去・フォーマット操作

       <Full Format>を 2回行うと全セクターのデータが "00"になっている。
    <Full Format>では x2速の ディスクのフォーマットに≒30分かかる。
    一旦出来ることが分かれば、「怖いものなし」で 何度も同じ番組データをエクスポートしては「不良」ディスクを作って消去動作を確認してみたところ、1回だけは<Full format>でも消去できなかったがその場合、下の<Blank the entire disk>で一旦処理後、もう一度<Full Format>を行うことでディスクが完全に消去された。
    (以下 11月 6日追記)
    上記の検討から、どうもやはりディスクの品質かな? という疑いが濃くなってきた。問題の Maxell製ディスクは 20枚パックを買ってあるのでまだ10枚ほど残りがあるんだが、どうも別ブランドで試すのが早いと判断し、近くの 100均に寄ったついでに 105円/枚の TDKブランドの DVD-RWを購入。これで短い番組を繰り返しエクスポートしてみた。新規エクスポート 5回、追記 5回、計 10回を同じディスクに行ったがエラーは発生せず。・・・・と言うことで上記の遠大な不具合検討は 「ディスク不良」という結末になった。
    念のため、別 PCのドライブを使って Maxellの ディスクで ISOイメージを焼いてみたところ、敢え無く 1~2回でエラーが発生したので、最初からこっちを検討すればよかったと反省!
    どうも、最初にアプリに問題があったので、ついついアプリを疑ってしまったが、とんだ回り道をしてしまった。唯一得られた成果としては、 上記 InfraRecorder が若干のフォーマットエラーなら無視して消去動作をしてくれるという発見だけ。使えないディスクが 20枚も出来てしまったけど、どうすればいいの? Maxellさん!
    *1
    その後の Web検索で、光学ドライブのコマンドを詳説したページを見つけた。このページによればディスクの先頭領域は OPC(Optimum Power Calibration) という書込み用レーザの出力最適化機能に使われていることが分かった。従って(多分)mAgic ガイド Digitalがこの機能を使って最初にレーザパワーを最適化しようとしているんだろうがそれが逆に墓穴を掘っている?(少なくとも私が現在使っている Maxell の DVD-RWディスクの感度にはマッチしていないと思われる)か、あるいは コマンドの順番やタイミングなどの条件によってドライブの方が このコマンドを送られてから書き込まれると書込みレベルを誤設定することがあり、その場合に上記の現象になるのでは? と疑っている。つまり 0-15 セクタが Read error になる時はレーザのパワーが足りずにディスクのフォーマットが壊れ、 All"00" で読み出せる時はレーザのパワーが問題ないこことになる。
     ただ、そうだとして上記のように InfraRecorder で Full formatをする場合、2回行うと完全にこの先頭領域が消去されると言う部分に新たな疑問が生じ、通常 書込みドライブで再生した時は最も再生の可能性が高いはずでその点も???のまま。
    ・・・更に、Read error が発生するのは必ずしも 0-15 セクタに限らず、0-31 とか 0-63 セクタ等と言うこともあるので、まだまだツッコミ甲斐がある。
     次には 書き込んだ時の反射率を測定するようなツールとか、ドライブに直接コマンドを送信するツールが必要になりそう。・・・・んなもの Webにはないか。


  8. 実験してみた (2012/03/20 追記)

  9. O/Sパーティションのリカバリーで、録画データがそのまま再生できる場合と再生も新たな録画も出来なくなってしまう場合があるが、その違いについて実験をした。再生不可のデータが再生できるようになる期待は裏切られたが、再生や録画の条件がある程度クリアーになった。詳細はこちら

上記操作をおこなっている環境を記しておく  その後更新した最新PCの仕様はこちら

パーツ・ユニット型番・仕様など2011/10 以降の仕様
Mother BordAsus M3N78-EM
Onbord Graphic GeForce 8300相当
Asus P8Z68-M Pro 詳細
MemoryDDR-2 8GB (DDR-2 800 2GBx4)DDR-3 1600 8GB
CPUAMD Athlon x64 Dual Core 5400+(2.8GHz)Core i7 2600K
O/SWindows7 x64 SP1(途中から)
キャプチャーボードIOデータ GV-MVP/XSW
DVDドライブLG WH12LS30K BD-R x12倍速記録(途中から) バルクで購入
モニタ三菱  RDT231WLM 23型フルHD
DVI-D接続(CPU切替器経由)
使用ディスクBD-RE/TDK x2倍速  BD-R(DL)/MAG-LAB x6倍速  DVD-RW/Maxell x2倍速←X

  1. エラーコード:36
     GV-MVP/XSW を上記のマシンから新しいPCに載せ替えて 1か月ほどした頃、再び録画・再生ができなくなった。タスクトレイの mtvmanager.exe のアイコンのところに「録画に失敗しました。エラーコード:36」とだけ表示されて、0MBのファイルができただけで録画が終了してしまう。不具合に気づく直前に BDレコーダーを購入して、そちらでの録画などに気を取られていたり、プリンタが壊れたり、年末年始でバタバタしていたので深く追求しなかったが、年が明けて以前に録画していた番組を再生しようとしたところ「デバイスが取り外されています。エラーコード=10008」というエラーが発生して録画した番組も全部見れなくなっていることが分かった。
    やむなく、再び原因&対応策検討をするハメになってしまった。古いPCから新しいPCに載せ替えた当初は問題なかったので、まずはシステムを当時のバックアップイメージでリストアしてみようとした。バックアップイメージは何回かとったがコメントも大雑把なので、インストール直後で XSWをインストールした直後のものと、大方アプリをインストールした後のイメージの両方を試したところ、どちらも問題ない。その後PCに加えた変更はと言えば、記憶にあるのは年賀状ソフト等いくつかのアプリのインストールと、録画データ記録用パーティションのサイズ変更のみ。どちらもあまり関係なさそうと思ったが、結論から言えば パーティショニングツールで記録用パーティションのサイズを大きくしたことが災いしたらしい。記録用パーティションの何が影響しているのかまでは追求してないが、途中 検討のために 「初期化ツール」で初期化を行った。最初は初期化した際に何かファイル情報かレジストリの値が変更されるんだろうと安易に考えて初期化を行ったが、その後検討してみると初期化だけでは ファイルもレジストリも変化しないことが判明。HDDのクローンを作ってまったく同じ状態にした HDDを載せ替えながら検討してみたら、どうやら初期化では 録画ファイルの暗号化のキーとなるキャプチャーボードの中のデータが書き変えられているらしいことが判明。結局以前の録画データの視聴はお手上げになってしまった。
     そんな中でも、いくつか収穫はあったので参考までに記しておく。
     録画ファイルをダビングする際、mAgicガイドDigitalのライブラリ画面で「BDにエクスポート」を選択しても何も反応しないことがある(mtvBDDubbing.exe が起動しない)。この場合 Explorerで mAgicTVのインストールフォルダから mtvBDDubbing.exe を探してダブルクリックして起動すると、番組欄には直前にエクスポート操作を実行した番組名がすでにリストされており、そのまま「開始」ボタンを押せばダビングは成功した。これも深くは追求していないが万が一の時は使えそう。
    ダビング10のコピー残り回数:この値は「ファイル名」.dgno ファイルの中の<RemainCopyTimes>XX</RemainCopyTimes> というセクションに入っており、XX-1がコピー残り回数で、XX=1でムーブとなる。この値を書き換えればコピー回数は変えられる。現実的には同じ番組を 10枚もコピーする人はいないだろうからあまり役立つとはいえない

その他のデジタル放送録画で役立つ情報
★番組のダビングディスクのプロテクト解除  ★動画のBDムービーディスク作成方法



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