自作マニアの物欲記 - 25
ヘルピングハンド?

初稿: 2007/ 6/10

 下の写真はロボットのカニが獲物を料理しているような風にも見えますが、これも他の多くの道具と同様 秋葉原をうろついていたときに千石電気で見つけて、つい買ってしまったものです。「ヘルピングハンド」と聞いても何だか分からないことと思います。でも、見る人が見ると分かる道具です。
 そう、ハンダ付けの時に手が2本では足りないことが多いのです。右手に半田鏝(コテ)を持って左手のピンセットで部品を挟んで、でもまだリード線も半田も一緒に位置を決めないと半田はつきません。明らかに手が足りないので部品やリード線を押えておいてくれる道具が必要です。
 この道具には、左右に2本のクリップが立体角360度自由に動かせて固定できるようになっているため、部品とリード線などを位置決めして保持することができます。こうしておいて、右手に半田鏝、左手に糸半田を持って接続部に当てれば対象物は震えることもなく上手く半田付けが出来ます。
 クリップの根本の位置決めは球体の関節なのでネジで調節するのは結構面倒なのですが、それでも固定が不完全で途中で動いてしまって半田付けミスしたり、半田鏝で火傷したりするよりは随分いいと思います。
 実はこの「ヘルピングハンド」、拡大鏡付のものと付いていないものがあり、私は拡大鏡付のものを買ったつもりだったんですが、家に帰って開けてみたら拡大鏡は付いていませんでした。間違って買ってきてしまいました。後日秋葉原に行った折、レンズだけ別売りしていないか確かめたんですが残念ながらありませんでしたので、「拡大鏡が付いたら、もう一つ調節しなければならない関節が増えるから、きっとあってもそんなに使わないだろうな・・・・」と、イソップのキツネがブドウを見上げたときのような納得をしています。
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