自作マニアの物欲記 − 21
新しいPC: <その3> Vista 64bit/32bit版のデュアルインストール
 さて、ハードウェアの工作を終わって、いよいよ次は本来の目的の Vistaインストールです。
 普通の人は Vista搭載(プリインストール)PCを買ってしまうので、Vistaがどんなパッケージで販売されているか知らないと思います。或いは Vistaにはどんな種類があるのかも気にしないと思います。Windows XPにも実は当初の Windows XP Professinal と Home Edition に加えて、いつの間にか Media Center / Tablet PC / Professional x64 Edition という3つの派生ができました。

 左の写真が私が買った Windows Vista Ultimate(アルティメット) というバージョンです。Vistaには この他、 Home Basic / Home Premium / Business というバージョンがあり、更にそれぞれ 32bit と 64bitのバージョンがあります。但し、32bit と 64bitはライセンスとしてはどうも共通らしく、例えば私の買った Ultimate アップグレード パッケージには 32bitと64bit用のDVD-ROMが同梱されています。同じ Ultimateでも 以前 OEM版と呼ばれ、PCにプリインストールされたり、HDDなどのハードウェアとセットで販売されていた Vistaでは DSP版と呼ばれる版は 32bit か 64bit の片方しか付いてこず、32bit版を購入したユーザーが 改めて 64bitを欲しくなったら Microsoftに申し込んで、実費を払って郵送してもらうようです。
 以下に、簡単に各バージョンの差と特徴を表にしました。値段は参考値です > 普通の人はO/Sを単独で購入することはないと思いますのでどうでもいいと思いますが。
バージョン概略値段
アップグレード版
DSP版
リテール版
機能・特徴備考
Home Basic1.3万円
1.2万円
2.5万円
メール・インターネットなど家庭用基本機能表計算・文書作成・メール等のみに使う実質用途?
Home Premium1.9万円
1.5万円
2.8万円
半透明化ウィンドウ(Aero)
マルチメディア編集機能
個人で動画を編集したりする趣味用?
Bisiness2.5万円
1.8万円
3.6万円
ドメイン参加可能
Aero・マルチメディア強化機能なし
大規模ネットワークで使う業務用途
Ultimate3万円
2.4万円
4.7万円
フル機能DSP版以外は32/64bit同梱

 こんなにいっぱいあるのに、実際のDVDは 32bit/64bitの2種類しかなく、縦軸の違いはインストール途中で入力するプロダクトキーによって分かれるようです。(アップグレード版を購入して、DVDからクリーンインストールしようとしてDVDで立ち上げると、途中までは進むのにプロダクトキーを入力した途端「アップグレード版では対象のWindowsからアップグレードインストールしかできません」と出てしまいます)
 ちょっと横道にそれましたが、私は Windows2000のライセンス、Windows 98からアップグレードした Windows XPのライセンスなどがありますので、Vistaについてもアップグレードで済みます。上の表のようにアップグレード版よりもDSP版の方が安いのですが、DSP版は32bit・64bitが別販売されており 32bit>64bitのアップグレードが同じように1,000円程度の差額で可能になるかどうか分かりませんし、わざわざ申し込んでDVDを郵送してもらうのは面倒です。私のように、32bit版と64bit版を同じハードウェア上で両方試して比較してからどちらにするか決めようと言うときは、アップグレード版を購入する意味があります。
 で、早速インストールにかかりました。HDDに Acronis Disk Directerで 基本領域2つと拡張領域を作成し、まず32bit版のインストールから始めます。アップグレード版DVDでのクリーンインストール手順はこちら。別に自身でクリーンインストールしようと、2000からアップグレードしようと、oldというフォルダを削除するのは同じですが、「出来る」と聞けばやってみたくなるのが人情です。で、2時間ほど掛けて 32bit版のインストールが済み、一通りの確認をしてからすぐ 64bit版のインストールに移ろうと思ったんですが、Vistaは GUIが XPとはかなり異なっており、操作方法を見つけるのが一苦労で、結局翌日 64bit版のインストールをすることになりました。念のために、Acronis True Image でCドライブのパーティションイメージを保存しておきます。
 さて、64bit版のインストールですが、上記のクリーンインストール方法にも書かれていますが、アップグレード版でのクリーンインストールは都合2回インストール作業をする事になり、結構面倒です。もう32bit版がインストールしてあるので、この32bit版の1回目のインストール後に取ったパーティションイメージを別パーティションに復元して、その上に64bit版をインストールすればインストール作業が少し短縮できるだろうと思ったんですが、実際に試したところ32bit版から64bit版へのアップグレードインストールは不可能でした。「アップグレード対象のO/Sではありません」としかられてしまいました。仕方ないので、最初からインストールをやり直し。結局 土日をつぶして 32bit版と64bit版のインストールが完了しました。
 Aeroと呼ぶデスクトップの半透明処理の「もやもや」っとした感じは下の図で雰囲気がわかると思います。個人的には何でこんな表示に余分な処理を食われるんだと思いますが、とりあえずこのまま使ってみることにしました。
 Vistaも Windows2000や XP同様、それ自身でデュアルブートの機能が搭載されているので、このようにインストールすると電源投入直後に下記のような選択画面が表示され、どちらかを選べるようになります。(Vistaの後ろの<64> と <32>という文字は最初はありませんでした。そのままだと紛らわしいので Vista Boot Pro というユーティリティを使って名前を付け加えました。)

そして、問題のドライブ名ですが、私のインストール手順に従うと下記のようになります。
Partition 1
基本領域
32bit
Partition 2
基本領域
64bit
Partition 3
拡張領域1
Partition 4
拡張領域2
DVDドライブ
32bit版で起動C:K:D:  (E:)E:  (F:)F:  (G:)
64bit版で起動D:C:E:F:G:
 私のようにMy Documents やフリーウェアをO/Sパーティションに置かないで、通常のD: ドライブなどにおく場合は、上の表のようにドライブレターが起動するO/Sによって変わってしまうのは問題を起こしそうです。そこで両方のO/Sから起動したときに Partition3以降が同じドライブ文字になるように 32bit版の場合の D: E: F: を()内に示すようにひとつづつ後ろにずらすことにしました。これで、Partition3にインストールしたフリーウェアでPartition3の My Documentsフォルダをファイルの置き場所として指定しても問題がおきなくなります。

 そのほか、ざっと試してみた結果では、私の使っている Asustek の M2Neというマザーボードの場合、初期インストール時は、ATK0110というデバイスが「不明なデバイス」としてデバイスドライバがインストールされませんでした。

 しかし、デバイスドライバの更新で「Webを探す」を指定して更新したところ自動でインストールされました。


 その他、一般的に64bit版の問題として指摘されているドライバの問題は、プリンタの Canon MP-900もすでにダウンロードできましたので、今のところ問題なく使えています。

 Open Office 始め、いくつかのフリーウェアをインストールしてサワリだけ確かめてみたところ、Helpの表示が32bit版とは異なっているためか(Vista自体の問題かもしれませんが)出来ないものがあるようです。最初は、64bit版はもしかしてぜんぜん使い物にならないのではないかと心配していたんですが、私の使っているハードウェアや少ないソフトの中ではあまり深刻な問題はなさそうです。
ちなみに、現在までインストールして少しだけ使ってみたソフトは以下のとおりです。
Open Office/No Editor/HTML Project2/Pict Bear/Foxit Reader/Bunbackup/Lhaplus
どれも公式には Vistaでの動作を確認していないようですが、少なくとも私の環境で Vista 64bit 上でも問題なく使えています。
 「案ずるより生むが易し」だったので、このままもう少し使い込んでみようと思います。

 <続報>
 その後いくつかの問題点、そのうちいくつかの解決策があったので追記。
1.Xero 瞬簡PDF は 32/64どちらのエディションでもドライバインストールでエラーになり、PDF出力が出来ない。(現状解決策なし)
2.CANON らくちんCDダイレクトプリントはアップデータでアップグレードしないとプリンタを接続しても「対応プリンタが見つからない」というエラーが出てプログラムがスタートできない。
 Vista対応のアップデータはここ
3.Paint Shop Pro Ver.8 (ちょっと古いバージョンですが、私は この後のバージョンも持っていますがこちらの方が簡潔で好きです)では、トリミングツールを選択してJPGイメージ上でクリックした途端、アプリがフリーズしてしまいタスクマネージャから「終了」を選んでもウィンドウが消えません。古いバージョンなので開発元でも Vista対応はしないでしょうし、残念ながらちょっと使えないようです。
  *** 続報:その後「互換モード」という解決手段がありました。詳細はここ
4.Internet Explorer の「お気に入り」のインポートがなぜか出来ません。古いマシンの お気に入りをエクスポートした bookmark.html を指定してインポートするとエラーが出てインポートできません。仕方ないので、デスクトップに bookmark.html 自体を貼り付けておいてこれをクリックすると Internet Explorer が立ち上がってお気に入りのリストが表示されるので、ここからリンクを辿っています。多分そのうち修正されると思うのですが、結構シリアスなバグのような気がします。

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