自作マニアの物欲記 − 1:道具に目がないんです

どこかに、「道具について」というような文章を書いた記憶がありますが、道具とはエンジニアの基本であるという考えと同時に、道具には「この道具があれば、あんなものが出来そう・・・、こんな加工が・・・、とモノ作りの夢をどんどん膨らます楽しさがあります。私の知り合いで私のことを「ケチ」だと思っている人は多いと思いますが、もう少し親しい友人はもしかしたら「道具マニア」と思っているかも知れません。ホームセンターで道具を見るとつい欲しくなって・・・・道具だけ揃えて空想して悦に入っているただのオジサンには違いありません。
1. 前置き : ロボットを作ろう!
 他のページでも日曜大工や電気製品修理など「モノ作り」の事には触れていますが、今回ひょんな事から <一念発起>簡単なロボット(と言えば言えなく無いというようなもの)を制作することを決断しました。
 思えば、小学校の頃から模型製作に没頭し、中学に入ってからラジオやアンプ制作にうつつを抜かし、勉強そっちのけの生活が我が人生のスタートでしたが、<還暦>も視野に入ったこの年になって、再び自分の手による「モノ作り」の虜になりつつあるというのは、当に「還」暦近い証拠でしょうか? 模型作りが昂じて、学校卒業後約30有余年の間大量生産用工業製品の製造の片棒を担いでいたものの、個人的には仕事の合間に日曜大工程度、そして下手な Windowsプログラミングなどで「モノ作り」の気を紛らわせてきましたが、自分の手を”汚して”の「モノ作り」は封印したままでした。
 ま、しかし肝心の「モノ作り」の内容は別シリーズとしておいて、このシリーズではその「モノ作り」のために欲しくなったり、思わず買ってしまった道具類、あるいは気に入っている道具類に付いて書いてみようと思っています。と言いつつ、最初の写真は 再び物作りに目覚めるトリガーとなった「ロボットと言えなくはない犬型ロボット」です。
printdog.jpg
この人形のどこがロボットか?と問われるとちょっと答えに窮してしまいますが、本業の方でやっている製品の展示会における客寄せ&アピールのために、かわいい犬の縫いぐるみに製品のボタン(スイッチ)を押させようと言い始めたのがきっかけでした。
 もう少し経過から説明すると、この製品の「操作が簡単」という売りをどのように一般消費者に伝えたらいいかという議論の中で、「猿にも出来る」 を拝借して「犬にも出来る・・・・」 と言っても実際の犬では出来ないので、「犬型ロボットでも出来る簡単○○○○」はどうだろうと言う流れになったんですが、実際はいろいろな事情があって(と言いつつほとんど資金の問題ですが)せっかくのアイデアが実現しそうになかったんで、「それなら自作してやろう」、と言い出したのが運の尽き、誰からも期待されないのに 3月末の展示会をターゲットに一人黙々と、土曜休日を何日もつぶして「モノ作り」・・・・「犬型ロボット作り」に勤しむ日々となりました。
 ちょっと横道にそれますが、じゃあ何で猿でなくて、猫でもなくて、犬なんだ  というと、真の理由は人型では短期間に初心者がそれらしく制作するのは難しすぎるということなんですが、言い訳として日本では戌年ですし、この商品が○○○○ドック >>> ○○○○ドッ  というこじつけでうけ狙いだったんですが、展示関係者からは「ベタだ〜」と思い切り冷たい視線を浴びてしまいました。 ま、それは兎も角として、犬型ロボットが○○○○ドックのプリントボタンを押してプリントが出てくれば、デジカメになじみのない人たちにも「ほぅ、簡単なんだ」 と伝わるだろうという想いで、腕を上下させてボタンを押すだけの簡単ロボットを作ろうというのが事の始まりでした。

(その時は、上の写真のようないい加減な犬の張りぼてではなく、それらしい犬の縫いぐるみを被せて可愛らしい仕草で展示会の注目をさらおうというバラ色の魂胆でしたが、適当な縫いぐるみが見つからなかったのと、期限が迫って来たのに焦って部品工作で腰を屈めた姿勢を続けすぎてとうとう腰痛を発症してしまい、逆にロボット作りは10日ほどの休業を余儀なくされ、結局のところ張りぼてでお茶を濁してしまいました。)
 

次ページへ
      総アクセス数